高山里遺跡
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高山里遺跡 (文化財指定名称:済州高山里遺跡) | |
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各種表記 | |
ハングル: | 고산리 유적 |
漢字: | 高山里遺跡 |
発音: | コサンリ |
高山里遺跡(コサンリいせき、朝鮮語: 고산리 유적、こうさんりいせき)は大韓民国済州道済州市翰京面高山里に所在する新石器時代の遺跡。新石器時代草創期に属し、「韓国国内最古の遺跡」として報道されたことがある[1][注釈 1]。9万点以上の石器や1000点あまりの土器の破片が出土しており、1998年、大韓民国指定史跡となった(史跡第412号)[1]。
概要
[編集]朝鮮半島南部における土器の最古段階として評価される[2]。高山里式土器は焼成に先立って粘土に植物繊維を多く混和させた繊維土器であり、その年代はかつては1万1000年前をさかのぼるという想定もあったが、2019年現在においては、およそ9700年前 - 9200年前にまとまっている[2]。日本の縄文土器との対比では縄文時代早期に並行する[3]。縄文文化成立期における繊維混入土器の系譜の問題との関連が考慮され、その面でも重要な遺跡である[3]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b “国内最古!1万年前の初期新石器文化を垣間見る”. 東亜日報 (2016年3月21日). 2020年8月9日閲覧。
- ^ a b 國木田(2019)pp.90-91
- ^ a b 小林(2019)pp.156-159
参考文献
[編集]- 小林謙一 編『土器のはじまり』同成社〈市民の考古学16〉、2019年6月。ISBN 978-4-88621-825-4。
- 國木田大「第4章 土器付着物でわかる年代と食生活」『土器のはじまり』同成社〈市民の考古学16〉、2019年。
- 小林謙一「第6章 ユーラシアにおける土器のはじまり」『土器のはじまり』同成社〈市民の考古学16〉、2019年。