香港民族党
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香港民族党 Hong Kong National Party | |
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召集人 | 陳浩天 |
発言者 | 宋超然 |
成立年月日 | 2016年3月 |
立法会 |
0 / 70 (0%) |
区議会 |
0 / 458 (0%) |
党員・党友数 |
50 (2016年3月) |
政治的思想・立場 |
反共主義 香港本土主義 香港民族主義 香港独立支持 |
公式サイト | www.hknationalparty.com |
香港民族党 | |
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各種表記 | |
繁体字: | 香港民族黨 |
英文: | Hong Kong National Party |
香港民族党(ホンコンみんぞくとう、英語: Hong Kong National Party)は香港において、香港独立を主張する政党である。香港において初めて独立を主張した政党である。[1]成立したのは2016年3月28日。香港民族党の召集人は陳浩天、発言者は宋超然である。香港民族党は香港が中華人民共和国から独立し主権国家となることを目指している。
主張
[編集]香港民族党は1841年に香港がイギリスの植民地になった後、中国大陸とは違う歴史を歩み、香港は社会、経済、政治、文化に独自性を持ち無意識の中で客観的に一つの民族とみなせる状態になった。1997年に香港返還が中華人民共和国になされたのち、香港は中華人民共和国から圧迫を受け、これは香港人にとっては外来者の侵入であった。その中で「香港民族主義」が生まれ、さらにこれを発展させるものとする。
党綱
[編集]香港民族党は「民族を自ら強くし、香港独立を成し遂げる」ことを目標として
- 独立を成し遂げ、自由主義の香港共和国を建国する。
- 香港人の利益を守り、最優先にする。
- 香港民族主義、香港民族意識を守り、香港人の定義を確立する。
- 議会以外の民主闘争に賛成する。
- 香港基本法を廃止し、香港憲法を香港人の手によって策定する。
- 香港独立派の勢力ならびに、経済、文化、教育、各方面の香港本土化運動の政治勢力団体を支持し、自主的勢力の基礎を高める。[2][3]
経過、事件
[編集]香港民族党の設立に対し、中国メディアは「血迷った」「恥知らず」「政治の愚か者」と非難した。[4] 陳浩天は「独立国家になるか、それとも中国の一都市になるか。選択肢は2つしかない」、「われわれは中国人ではなく、香港人だ。法の支配を尊重し(公用語として)広東語を話す世界でも唯一の存在だ。こうした認識が広がれば自動的に香港は独立へと向かうだろう」[5]と語った。 また、2016年の議会選挙で、香港民族党の主張は香港基本法に反するとして、出馬が認められなかった。[6] その後、6月30日に「香港陥落20周年」追悼集会を行う。[7]台湾独立の父と言われる史明やモンゴル自由連盟党と連携するため日本を訪れるなど、他の独立勢力との交流を行う。アメリカに香港関連法の廃止を求めるなどの活動を行っている。[8] 2018年8月14日に外国特派員協会で代表の陳浩天の講演会を中止するよう圧力があり招待者のビザが取り消された。[9]。その圧力の中でも陳浩天の講演会は行われ、「中華民族は捏造である」「中国により香港は植民地支配を受けている」「国際社会は中国を制裁せよ」などと訴えた。[10] 2019年6月30日には、大阪でのG20大阪サミットに合わせ抗議活動と日本での講演のために陳浩天が来日した。[11][12] [13]2019年8月には日本に出国しようとした陳浩天が香港国際空港で拘束された。[14][15][16]この容疑は警察への暴行と違法集会であったが、マスクで顔が覆われており陳浩天であるかどうかが特定できず2020年10月に無罪判決となった。[17][18]
2020年6月に、産経新聞のインタビューに答えたところによると香港独立運動からは身を引いたという[19]。
活動禁止
[編集]2018年7月17日、香港独立の主張は香港基本法に反するとして香港保安局の李家超局長は17日香港民族党の活動を禁止するという、警察からの要請を検討していると発表。李局長は記者団に対し、「香港には結社の自由があるとはいえ、その権利は無制限というわけではない」と語った。[20]7月22日には、それは反対するデモが発生した。[21]香港外国特派員協会での香港民族党の講演に林鄭月娥行政長官と中国政府が圧力をかけたことも明らかになった。[22]
香港外国特派員協会のインタビューにおいて、召集人の陳浩天は「独立こそが『民主主義を実現する唯一の道』」[23]、「どんな困難に遭遇しても私は立場を変えない」と強調している。[24]また、「香港という国は中国によってたちまち併合され破壊されようとしている」とも指摘している。そして講演会前の期間に見知らぬ集団に尾行され、家族の自宅のドアをたたれるなど「監視」が強まっていると訴えた[25][26][27][28]。
2018年9月24日、同党は香港政府から活動禁止命令を言い渡された。これに伴う形で香港治安当局は警察の要請を支持し「治安および住民の安全への脅威があれば団体活動を禁止できると規定した条例に基づき、香港民族党の活動を禁止する」と発表している。一方で香港保安局長は政府ホームページにて「香港民族党による今後一切の活動を禁止するよう命じる」と表明している[29]。
その他
[編集]琉球独立運動に関して、陳浩天は「(沖縄の)独立を求める人々のお気持ちは理解できますが、中国を信用しないで下さい。」と述べている[30]。(詳細は中国による浸透工作)
脚注
[編集]- ^ [1]
- ^ “香港民族黨宣布建黨 冀建獨立自由「香港共和國」”
- ^ “香港民族黨宣佈成立 提倡「民族自強,香港獨立」”
- ^ “香港の若者が独立目指す「民族党」結成、中国メディア「血迷った」「無頼」「政治的白痴」などと罵倒”
- ^ “「香港独立」掲げ新政党 若者に広がる中国離れ”
- ^ “香港は「中国の直轄市か、独立か」 出馬不許可の香港民族党が抗議集会、警官2千人が警戒”
- ^ “香港民族党、6月30日に「陥落」追悼集会【香港―政治】”
- ^ 香港民族黨 Hong Kong National Party (hknationalparty) - Facebook
- ^ “香港,独立派政党の講演を主催した英記者のビザ更新を香港政府が拒否”
- ^ 香港民族党・陳浩天氏による外国人特派員協会スピーチ(日本語訳全文)
- ^ 香港民族党の創立者らが記者会見 「中国と香港の両方に制裁を科すべき」
- ^ “チベット人ら「中国は人権侵害」 G20会場近くでデモ”
- ^ “香港独立派の講演中止せよ、外国特派員協会に中国が圧力 行政トップも同調”
- ^ 陳浩天氏、再び不当拘束 香港国際空港から日本への出国を阻まれる
- ^ 陳浩天被捕 警方稱涉參與暴動及襲警
- ^ “修例風波:陳浩天涉參與暴動襲警 機場出境被捕”
- ^ “陳浩天襲警罪脫 證港警濫捕濫控 自言繼續留港”
- ^ “民族黨前召集人陳浩天非法集結及襲警罪名不成立”
- ^ “【自由が消える-香港】(3)窮地の独立派 「今を生き抜くのみ」”. 産経ニュース
- ^ “香港警察、独立派政党の活動禁止を模索 中国への返還後初”
- ^ “香港警察の独立派政党封じ込めの動きに抗議、数百人がデモ”
- ^ “香港独立派の講演中止せよ、外国特派員協会に中国が圧力 行政トップも同調”
- ^ “香港独立派、「独立こそが『民主主義を実現する唯一の道』」と講演 中国外務省「絶対許さぬ」と非難”
- ^ “香港独立派、活動禁止でも「立場変えず」 講演で主張 政府や親中派と対立激化”
- ^ “香港独立活動家、中止圧力受けた講演断行 中国を「帝国」と非難”
- ^ 講演内容全文(英語)
- ^ 講演内容全文(中国語)
- ^ 香港民族黨 召集人陳浩天 FCC 演講會 (08-14-2018) - YouTube
- ^ “香港政府、独立派政党に活動禁止命令 返還後初”
- ^ 『香港から沖縄県民への命懸けのメッセージー香港民族党 招集人アンディ・チャン氏「中国共産党を信じないで!」』仲村覚 AJER2019.12.4(1) - ニコニコ動画