音羽久米子
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おとわ くめこ 音羽 久米子 | |
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本名 | 滝沢 ヤス(旧姓:森)[1] |
生年月日 | 1915年7月8日 |
没年月日 | 不詳年 |
出生地 | 日本・東京府東京市四谷区(現在の東京都新宿区) |
職業 | 女優 |
活動期間 | 1936年 - 1990年代 |
活動内容 | 新派、劇映画(現代劇・時代劇、トーキー)、テレビドラマ |
配偶者 | 滝沢英輔 |
音羽 久米子(おとわ くめこ、1915年7月8日 - 没年不詳)は、日本の女優。本名は滝沢 ヤス(旧姓:森)。
来歴・人物
[編集]1915年(大正4年)7月8日、東京府東京市四谷区(現在の東京都新宿区)に、父・芳五郎と母・寿美の8人兄姉の末子として生まれる[2]。父は政治好きで、定職を持たなかった[2]。
高等小学校を卒業後、師範学校入学を希望するが、芸事好きの末兄に勧められ、尾上菊五郎が創設した日本俳優学校に2期生として入る[2]。1936年(昭和11年)3月に卒業、その後は関西新派で舞台に立つが、数か月で帰京。久米正雄の紹介で9月に日活多摩川撮影所へ入社[2]。六代目菊五郎の屋号である音羽屋と久米正雄の姓をもらって、芸名とする[2]。同年10月公開の『花嫁べからず読本』で映画デビューした[3]。数本の作品に脇役で出演後、1937年(昭和12年)9月に東宝映画に移籍し、以降は端役として多くの作品に出演。1939年(昭和14年)5月、映画監督の滝沢英輔と結婚、一男一女をもうけている[3][4]。
戦中は東宝を退社して映画界から離れていたが、1951年(昭和26年)に東宝へ復帰し、成瀬巳喜男監督の『めし』『浮雲』、堀川弘通監督の『裸の大将』などに脇役で出演。1960年代からはテレビドラマにも出演している。その後は東宝を退社してフリーとなり、1990年代まで活動している。
出演
[編集]映画
[編集]- 花嫁べからず読本(1936年、日活) - タイピスト夏子
- 悦ちゃん(1937年、日活) - 池辺鏡子
- 銃後の赤誠(1937年、日活)
- 娘三十人(1937年、日活) - 勝子
- 綴方教室(1938年、東宝映画) - 後妻
- 武道千一夜(1938年、東宝映画) - おくみ
- 忠臣蔵 前後篇(1939年、東宝映画) - 仲居おせき
- 空想部落(1939年、南旺映画) - 女給春美
- 上海陸戦隊(1939年、東宝映画) - ダンサー
- 秀子の応援団長(1940年、東宝映画) - 百合子
- 多甚古村(1940年、東宝映画) - 酌婦
- 白鷺(1941年、東宝映画)
- 川中島合戦(1941年、東宝映画) - おまき
- 男の花道(1941年、東宝映画) - 芸妓
- ハワイ・マレー沖海戦(1942年、東宝映画) - 姉ふみ[5]
- 待って居た男(1942年、東宝映画) - お竹
- めし(1951年、東宝) - 金沢りう
- お国と五平(1952年、東宝) - 女中
- 三等重役(1952年、東宝) - ニューヨークのマダム
- サラリーマン喧嘩三代記(1952年、新東宝) - 社長夫人
- 夜の終り(1953年、東宝) - ピエロのマダム
- 縮図(1953年、近代映画協会)
- 坊ちゃん社員(1954年、東宝) - ラッキーのマダム
- 芸者小夏 ひとり寝る夜の小夏(1955年、東宝) - お米
- 浮雲(1955年、東宝) - 新聞を読む女
- 宮本武蔵 完結篇 決闘巌流島(1956年、東宝) - 角兵ヱの妻
- 囚人船(1956年、東宝) - 綾部の母
- 流れる(1956年、東宝) - つる本の女中
- サザエさんシリーズ(東宝)
- ロマンス娘(1956年、東宝) - 縁談を持ち込む女
- 眠狂四郎無頼控 第二話 円月殺法(1957年、東宝) - お園の乳母菊
- あらくれ(1957年、東宝) - 温泉宿の主人の妻・さと
- 裸の大将(1958年、東宝)
- 恐妻党総裁に栄光あれ(1960年、東宝) - 首相の夫人
- サラリーマン目白三平 亭主のためいきの巻(1960年、東宝) - 「夕風荘」の女将
- 紅の海(1961年、東宝) - 富子
- ゲンと不動明王(1961年、東宝) - 地主の母
- 女の座(1962年、東宝) - 小宮の妻
- 忠臣蔵 花の巻・雪の巻(1962年、東宝) - 春野太夫
- 乱れ雲(1967年、東宝)
- 社長繁盛記(1968年、東宝) - 中川よし子
- 喜劇 駅前火山(1968年、東京映画) - 安井よう子
- 地獄変(1969年、東宝) - 女房
- 激動の昭和史 軍閥(1970年、東宝)
- ノストラダムスの大予言(1973年、東宝映画) - 木田の妻[5]
- どてらい男(1975年、東宝) - 小島商店主人
- 続・人間革命(1976年、シナノ企画・東宝映像) - 西条八十夫人
- 影武者(1980年、東宝) - 竹丸付き老女
- おはん(1984年、東宝映画) - おはんの母
- 乱(1985年、東宝) - 秀虎の側室の老女
- 夢(1990年、黒澤プロ)
- 八月の狂詩曲(1991年、黒澤プロ)
- 八つ墓村(1996年、東宝映画)
- 不夜城(1998年、同製作委員会)
テレビドラマ
[編集]- 徳川おんな絵巻(KTV)
- 第11話「女は度胸で勝負する」・第12話「女のいくさ」(1970年) - とめ
- 第31話「嵐の中の女」(1971年) - せい
- 大忠臣蔵(1971年、NET) - 磯貝の母・きち
- 江戸巷談・花の日本橋 第21・22話(1971年、KTV)
- 変身忍者 嵐 第29話「死のけむり妖怪! マーダラの恐怖!!」(1972年、MBS) - 村の老婆
- 旅人異三郎 第26話「惜別の舞に心が騒いだ」(1973年、12CH) - お葉
- 鬼平犯科帳(丹波哲郎)第9話「流星」(1975年、NET)- 料理屋の女将・お仲
- 俺たちの勲章 第14話「雨に消えた……」(1975年、東宝 / NTV) - 八百屋のおばちゃん
- 伝七捕物帳 第115話「同祖神は何を見た」(1976年、NTV)- お高
- 大江戸捜査網(12CH)
- 第242話「大暴れ娘かわら版」(1976年)
- 第255話「三味の音は殺しの調べ」(1976年)
- ご存知!女ねずみ小僧 第15話「怪談・髪切り包丁」(1977年、CX / 松竹) - お駒
- 横溝正史シリーズII / 夜歩く(1978年、TBS) - 海勝院の尼
- ニュードキュメンタリードラマ昭和 松本清張事件にせまる 第8話「首相の犯罪 石田検事怪死事件」(1984年、ANB / 松竹)
- 名探偵・金田一耕助・仮面舞踏会(1986年、ANB) - お手伝い
- 土曜ワイド劇場(ANB)
- 豪華ヨット初恋ツアー殺人事件(1990年)
- 新妻殺し(1991年)
- はぐれ刑事純情派 第6シリーズ 第5話(1993年、東映 / ANB) - 沼田とめ
- 十時半睡事件帖 第22話「奇妙な仇討ち」(1995年、NHK) - 産婆
- 市原悦子ドラマスペシャル / 黄落(1997年、TX) - 田村雪江
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 『東宝特撮映画全史』監修 田中友幸、東宝出版事業室、1983年12月10日。ISBN 4-924609-00-5。
外部リンク
[編集]- 音羽久米子 - 日本映画データベース
- 音羽久米子 - 文化庁日本映画情報システム
- 音羽久米子 - テレビドラマデータベース