関西アカペラジャンボリー
関西アカペラジャンボリー Kansai A cappella Jamboree! | |
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イベントの種類 | アカペラライブ |
通称・略称 | カジャ!(KAJa!) |
開催時期 | 5月 |
初回開催 | 1998年 |
会場 | 天王寺公園エントランス広場「てんしば」(2016年以降) |
主催 | 関西アカペラジャンボリー実行委員会 |
運営 | 関西アカペラジャンボリー実行委員会 |
来場者数 | 約5000人 |
関西アカペラジャンボリー (Kansai A cappella Jamboree!) とは、例年5月に関西で行われる、日本最大級のアカペラストリートイベントである[1]。通称「カジャ!(KAJa!)」。その年のKAJa!は、「KAJa!」のあとに西暦を付け足して、「KAJa! 2020」のように呼ばれる。
概要
[編集]運営、出演者共に学生が主体となっている。
運営は、関西の大学のアカペラサークルに所属している学生から構成される、関西アカペラジャンボリー実行委員会(KAJa! 委員)によって行われる。実行委員会は、第一回から現在に至るまでの、KAJa!に共通する運営の理念として、「声だけで表現する音楽であるアカペラを、多くの人に楽しんでらいたい」「出演者と、アカペラを楽しむ人々が、刺激を与え合う一日にしたい」の2つを掲げている[2][3]。
出演バンドは、例年約150組の応募の中から、1次審査(書類と録音による審査)および、それを通過したバンドが受けることができる2次審査(ライブパフォーマンス審査)から選出されたアマチュアバンド[注釈 1]と、実行委員会が招致したゲストバンド(プロバンドおよびアマチュアバンド)で構成される。
例年多くの来場者数があり(2018年の来場者数は約6800人)、全国から集まる多数の応募(2018年の応募バンドは約150組)から出演者が決まる[4]。また、INSPi、よういんひょくなど、現在ではプロとして活動しているバンドやミュージシャンのなかで、過去のKAJa!に出演した者もいる。こうしたことから、アカペラサークルに所属し、アカペラの活動をする者にとっては、Japan A cappella Movement と共に、憧れのステージとされることも多い。
歴史
[編集]1998年(初回)
[編集]- KAJa!の始まりは、1998年1月11日、アカペラ好きの社会人が、インターネット上の掲示板に投稿したことがきっかけとなった。それに賛同する形で数人がスタッフとして名乗りをあげ、ネット上でさらなるスタッフを募集し、また日本全国からパフォーマーを集めた。第一回は、5月30日に、大阪・ドーム前千代崎駅東側の「Padou」(現在は撤去)で行われた。
- 初回開催は、2000年ごろにゴスペラーズが人気を得て、アカペラが一般に知られるようになるその前であり、アカペラは現在ほどの人気はなかった。また、現在は数百人規模のアカペラサークルも少なくはないが、当時はできて数年のサークルが多く、人数も多くはなかった。そのため、アカペラが好きな者同士が、大学やサークルの枠を越えて集まるほとんど最初の機会となった。
- プロ・アマチュア・飛び入り参加を含めて日本各地から全国35組のバンドが参加し、約2000人を集客した。出演バンドは現在のように審査で決めるのではなく、その場にいた者どうしで発表することもあった。
1999年〜2008年
[編集]- この期間は、ほとんど京都駅前の広場で開催されている。
- 第2回は事前応募者のみの参加とし、第3回では60近いバンドの応募があったため、これ以降、参加バンドは審査制となった。
- KAJa!2003からはキャッチコピーが設けられている。
2009年〜2010年
[編集]- 毎年の来場者が2500人を超え、これ以前の開催地である京都駅ビル 室町小路広場では、観衆は広場前の大階段ではおさまりきらなくなった。そのため、KAJa!2009からは開催地は京都駅ビルではなく、関西を転々とするようになった。
- ハモネプリーグや、ゴスペラーズの人気などによるアカペラブームの到来により、来場者は飛躍的に増加した。このころからメディアでも取り上げられるようになった[5]。
2011年〜2015年
[編集]- 2011年から2015年まで開催された、「アカペラバトルフェスティバル」の優勝、準優勝バンドにはKAJa!の出場権が与えられ[注釈 2]、これらのバンドは審査を受けることなく出場した[6]。
- 2013年は大阪・四天王寺の特設会場で行われた。これは、Welcomingアベノ・天王寺キャンペーン事務局(近畿日本鉄道株式会社・東急不動産株式会社・西日本旅客鉄道株式会社による)が、「アベノ・天王寺エリア アカペラタウン化計画」のひとつとして、KAJa!を誘致したことによる[7]。同じくこの「アカペラタウン化計画」の一環として、2016年以降のKAJa!は、大阪・天王寺公園エントランス広場「てんしば」で行われている。
2016年〜2019年
[編集]- 高校生のアーティストに注目をし、特別枠が設けられた。
- 2016年以降は、プレイベントとして「KAJa!チャレンジ(KAJa!チャレ)」が行われている。このイベントも上述の「アカペラバトルフェスティバル」と同じく観客による投票制で優勝、準優勝バンドを決める。これらのバンドにはKAJa!の一次審査が免除される。
2020年〜
[編集]- 新型コロナウイルスの影響を受け、2年連続(2020年~2021年)で開催中止となった。
- KAJa!2020では、二次ライブ審査を避け、音源審査でのみKAJa!当日の出演者を決めることになった。その後、1回の開催延期を経て、最終的に中止となった。
開催一覧
[編集]回 | 開催日 | キャッチコピー | 会場 | 出演バンド | ||||
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1 | 1998年5月30日 | [注釈 3] | 大阪ドーム前 「Padou」 | 27バンド
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2 | 1999年5月15日 | JR京都駅ビル 室町小路広場 | 35バンド
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3 | 2000年5月13日 | JR京都駅ビル南広場[注釈 4] | 30バンド
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4 | 2001年5月19日 | JR京都駅ビル 室町小路広場 | 27バンド
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5 | 2002年5月18日 | 25バンド
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6 | 2003年5月3日 | ドキドキする声の一体感〜そうだ、KAJa!へ行こう〜 | 21バンド
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7 | 2004年5月15日 | 日本一の大歌祭 | 27バンド
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8 | 2005年5月14日 | うたDay-NightFever! | 京都市役所前広場 | 27バンド
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9 | 2006年5月13日 | 極 | JR京都駅ビル駅前広場 | 27バンド
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10 | 2007年5月12日 | 縁〜en〜 | JR京都駅ビル 室町小路広場 | 25バンド
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11 | 2008年5月17日 | 想始創愛 | 18バンド
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12 | 2009年9月19日[注釈 6] | NEXT | マリンピア神戸 おさかな広場 | 13バンド
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13 | 2010年5月22日 | WA! | 18バンド
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14 | 2011年5月21日 | 瞬 | なぎさ公園マリンステージ | 18バンド
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15 | 2012年5月19日 | GIFT | 梅小路公園 | 14バンド
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16 | 2013年5月18日 | Chance×Chance | 四天王寺 西大門広場特設会場 | 14バンド
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17 | 2014年5月17日 | STEP | 神戸ハーバーランド 高浜岸壁特設会場 | 14バンド
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18 | 2015年5月5日 | impact 〜響〜 | 大阪城音楽堂 | 15バンド
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19 | 2016年5月3日 | A3[注釈 7] | 天王寺公園エントランスエリア「てんしば」 | 14バンド
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20 | 2017年4月29日 | LIFE | 19バンド
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21 | 2018年5月12日 | 挑 | 20バンド
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22 | 2019年5月11日 | ピース | 19バンド
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23 | 2020年5月9日[注釈 8][8][9][10] | Cheer up | 未定 | |||||
24 | 2021年10月2日[注釈 9][11] | つなぐ | 未定 |
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 一部は「アカペラバトルフェスティバル」の優勝、準優勝バンドも含む(後述)。
- ^ 観客による投票制。
- ^ キャッチコピーがつけられるのは2003年以降。
- ^ 雨天のため、室町小路広場から会場を移動した。
- ^ 「ヒャダイン」こと前山田健一がメンバーにいる。
- ^ 新型インフルエンザの流行によって、当初予定されていた5月23日から9月19日に延期された。
- ^ エーキューブと読む。
- ^ 新型コロナウイルスの流行により、2020年10月3日に延期後、中止
- ^ 新型コロナウイルスの流行により、中止
出典
[編集]- ^ “[https://www.westjr.co.jp/life/region/pdf/keihanshin/20160419.pdf#search=%27kaja+2016%27 日本最大級のアカペラの祭典「KAJa!2016」 2016 年 5 月 3 日(火・祝)に開催!]”. 2018年1月5日閲覧。
- ^ “kaja2018 | ABOUT”. kaja2018. 2019年1月4日閲覧。
- ^ “関西アカペラジャンボリー(KAJa!)の記録 |これまでのキャッチコピー”. 2019年1月5日閲覧。
- ^ “天王寺公園「てんしば」でアカペラの祭典「KAJa!」 相川七瀬さんも出演” (日本語). あべの経済新聞 2018年11月24日閲覧。
- ^ “今日5/7の・・・・SUN TV「ひるカフェ」”. blog.livedoor.jp. 2019年1月4日閲覧。
- ^ “ACAPPELLA BATTLE FESTIVAL 2015”. fantasia-kobe.jp. 2019年1月5日閲覧。
- ^ “[https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/KAJa!+130419.pdf 2013年度はアベノ・天王寺エリア アカペラタウン化計画を推進します!!]”. www.kintetsu.co.jp. 2019年1月5日閲覧。
- ^ 【KAJa!2020開催についての重要なお知らせ】新型コロナウイルスへの政府や大阪府の対応を鑑み、5/9(土)に予定しておりましたKAJa!2020の開催を延期とさせて頂きます。, 2022年7月27日閲覧。
- ^ 【KAJa!2020開催についての重要なお知らせ】KAJa!2020は2020年10月3日(土)に天王寺公園エントランス広場「てんしば」にて延期開催することに決定しました。, 2022年7月27日閲覧。
- ^ 【第23回関西アカペラジャンボリー中止決定のお知らせ】 当初お知らせしておりました8/3より前倒してのご連絡とはなりますが、この度KAJa!2020の開催中止を決定致しました。, 2022年7月27日閲覧。
- ^ 【重要】10月2日に開催予定であった 第24回関西アカペラジャンボリーの中止を決定致しました。, 2022年7月27日閲覧。