コンテンツにスキップ

鍋島灯台

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
鍋島灯台
鍋島灯台の位置(日本内)
鍋島灯台
航路標識番号
[国際標識番号]
4202 [M5533]
位置 北緯34度22分56.68秒 東経133度49分25.35秒 / 北緯34.3824111度 東経133.8237083度 / 34.3824111; 133.8237083座標: 北緯34度22分56.68秒 東経133度49分25.35秒 / 北緯34.3824111度 東経133.8237083度 / 34.3824111; 133.8237083
所在地 香川県坂出市与島町字西方1016番地
塗色・構造 白色、塔形、石造[1]
レンズ 第3等不動フレネル式
灯質 不動赤緑互光 赤8秒緑8秒[1]
実効光度 26,000 cd
光達距離 11海里(約20km)[1]
明弧 191度-91度[1]
塔高 地上9.8m[1] m (地上 - 塔頂)
灯火標高 平均海面29m[1] m (平均海面 - 灯火)
初点灯 1872年(明治5年)11月15日[1]
管轄 海上保安庁第六管区海上保安本部
(高松海上保安部)
テンプレートを表示

鍋島灯台(なべしまとうだい)は香川県坂出市鍋島に建つ石造の灯台。瀬戸内に設置された最初の灯台[2]。国の重要文化財に指定されている。

瀬戸内海国立公園にあり、塩飽諸島に属する鍋島は本州四国連絡橋の中間点にある与島の南側から繋がれた島で、灯台からは北備讃瀬戸大橋を望むことができる。

「日本の灯台の父」と呼ばれる[3]リチャード・ヘンリー・ブラントンの設計[4]により築造された。

この灯台は、歴史的文化財的価値が高いAランクの保存灯台である。

歴史

[編集]

退息所

[編集]
四国村にある旧鍋島灯台退息所

灯台と同じブラントンの設計による1873年(明治6年)竣工、石造の退息所(灯台職員宿舎)、倉庫、水槽(3基)、日時計が、1998年(平成10年)に「四国村(四国民家博物館)」(香川県高松市)へ移築保存されている。

2000年(平成12年)に「四国村鍋島燈台退息所」として国の登録有形文化財に登録されている[8]

風見鶏

[編集]

灯台頂部に設置されている風見鶏の方向表示が、一般的なアルファベット表示ではなく、漢字の「東西南北」が表記されている[9]

一般公開

[編集]

通常は非公開[10]である鍋島灯台だが、桜時期の4月に一般公開される[11][10]

灯台前広場への垂れ桜(成木1本と苗木4本)植樹計画を香川県観光協会が2005年に発表[12]し、翌年の開花時期となる4月(8~9日)には桜の花と共に鍋島灯台を高松海上保安部が一般公開した[13]

2013年には瀬戸大橋塔頂と共に「瀬戸大橋スカイブリッジツアーと鍋島灯台」とするイベントが11月3日に開催され[14]、鍋島灯台も一般公開された[15]

脚注

[編集]

注釈

[編集]

出典

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m 高松海上保安部(鍋島灯台), p. 2.
  2. ^ 門井慶喜『灯台を読む』株式会社文藝春秋、2024年10月10日、28頁。ISBN 9784163919034 
  3. ^ 根室海上保安部.
  4. ^ 高松海上保安部(鍋島灯台), p. 1.
  5. ^ タンカー衝突、原油の帯『朝日新聞』1979年(昭和54年)3月22日夕刊 3版 15面
  6. ^ 経産省(2009).
  7. ^ 令和4年12月12日文部科学省告示第155号。
  8. ^ 文化庁.
  9. ^ 門井慶喜『灯台を読む』株式会社文藝春秋、2024年10月10日、30頁。ISBN 9784163919034 
  10. ^ a b 四国新聞(2010).
  11. ^ 四国新聞(2009).
  12. ^ 四国新聞(2005).
  13. ^ 四国新聞(2006).
  14. ^ 坂出市(2013).
  15. ^ 高松海上保安部(2013).

参考文献

[編集]
官公庁
報道

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]