金沢良雄
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金沢 良雄(かなざわ よしお、1910年8月4日 - 1987年1月6日)は、日本の法学者。専門は、経済法・公害・環境法。学位は、法学博士(東京大学・論文博士・1961年)(学位論文「水法論」)[1]。成蹊大学名誉教授。東京大学法学部教授を歴任[2]。1977年紫綬褒章受章。弁護士。大阪出身。「金澤良雄」とも表記される。身長は180cm以上の長身であった。
人物
[編集]1928年(昭和3年)旧制大阪府立今宮中学校卒業、1931年(昭和6年)旧制浪速高等学校卒業。1938年(昭和13年)東京帝国大学法学部卒。国際文化振興会、中央物価統制協力会議、内閣総合計画局、内閣調査局、東京大学嘱託を経て、1948年(昭和23年)東京大学法学部助教授[3]。
1953年(昭和28年)北海道大学法経学部教授。1953年(昭和37年)同大法学部教授。1966年(昭和41年)母校に戻り東京大学法学部教授に就く[2]。1971年(昭和46年)定年退官、成蹊大学教授。1972年(昭和47年)法学部長・大学院法学研究科長。1977年(昭和52年)紫綬褒章受章。1979年(昭和54年)定年退任。成蹊大学名誉教授の称号を授与される。東京にて弁護士登録。
この他、科学技術庁原子力委員会専門委員・参与、通商産業省産業構造審議会委員、経済企画庁国民生活審議会委員、独占禁止法研究会会長、環境省中央公害対策審議会委員など公職多数。
著書
[編集]- 『経済法』有斐閣 1961 法律学全集
- 『経済法』ダイヤモンド社 1961 経営全書
- 『国際経済法序説』有斐閣 1979
- 『独占禁止法の構造と運用』有斐閣 1979
- 『本来無一物』有斐閣 1982
- 『水資源制度論』有斐閣 1982
- 『経済法の史的考察』有斐閣 1985
- 『人生おちこち』有斐閣 1986
- 『芦ノ湖の水利権 元東大教授金沢良夫先生講演会の記録』改訂 芦ノ湖の水利権を考える会 1989
共編著・監修
[編集]- 『貿易関係附属法令集』編 日本評論社 1956
- 『経営法学全集』全20巻 石井照久,有泉亨共編 ダイヤモンド社 1965-68
- 『住宅問題講座』全9巻 共編 有斐閣 1968-71
- 『注釈公害法大系』全4巻(監修)日本評論社、1972-73
- 『法学入門』鵜飼信成,山田晟共編 有信堂 1975
- 『わが国における国際経済協力関係法の調査研究状況』桜井雅夫共編 アジア経済研究所 1977 経済協力調査資料
- 『水法論』三本木健治共著 水文学講座 共立出版 1979
- 『日独比較原子力法 第1回日独原子力法シンポジウム』編 第一法規出版 1980 エネルギー法研究シリーズ
- 『新・貿易関係法』編 日本評論社 1983
出典・脚注
[編集]- ^ “水法論 金沢良雄”. 国立国会図書館. 2012年8月1日閲覧。
- ^ a b 日本人名大辞典+Plus「金沢良雄」の解説 2022年4月閲覧
- ^ 金沢良雄『出身県別 現代人物事典 西日本版』p855
参考文献
[編集]- 『成蹊法学 14号』成蹊大学法学会 1979年2022年4月閲覧
- 日本人名大事典『金沢良雄』 - コトバンク2022年4月閲覧