コンテンツにスキップ

金子務

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

金子 務(かねこ つとむ、1933年11月30日[1] - 2020年12月16日[2])は、日本科学史家、大阪府立大学名誉教授。

来歴・人物

[編集]

埼玉県川越市生まれ。1957年東京大学教養学部教養学科科学史・科学哲学卒。読売新聞社記者、中央公論社編集者、『自然』編集部次長。1981年『アインシュタイン・ショック』でサントリー学芸賞受賞。1985年大阪府立大学人間文化学研究科教授。1997年定年退官、名誉教授、図書館情報大学教授、1999年帝京平成大学教授。2007年退職。国際日本文化研究センター共同研究員、形の文化会会長、(財)日本科学協会理事。

2020年12月16日、死去[2]。87歳没。

著作

[編集]

単著

[編集]
  • 『私たちの世界動物記 3 ゴリラ』三十書房 1963
  • 『廃物を科学する 大量消費時代への挑戦』早川書房 1965
  • 『宇宙からの声がきこえる 異星間通信と宇宙文明』大日本図書 1977(大日本ジュニア・ノンフィクション)
  • 『アインシュタイン・ショック』河出書房新社 1981、岩波現代文庫 全2冊 2005
  • 『思考実験とはなにか その役割と構造を探る』講談社ブルーバックス 1986
  • 『科学技術をどう読むか 文科系人間のための100冊』マネジメント社 1987
  • 『アインシュタインはなぜアインシュタインになったのか』1990 平凡社・自然叢書
  • ガリレオたちの仕事場 西欧科学文化の航図』筑摩書房・ちくまライブラリー 1991
  • 『さらばアリストテレス エピソード科学史異聞』平凡社・自然叢書 1993
  • 『宇宙観の歴史と人間』放送大学 1995
  • 『アインシュタイン劇場』青土社 1996
  • 『宇宙像の変遷と人間』放送大学 2000
  • 『ジパング江戸科学史散歩』河出書房新社 2002
  • オルデンバーグ 十七世紀科学・情報革命の演出者』中公叢書 2005
  • 『江戸人物科学史 「もう一つの文明開化」を訪ねて』中公新書 2005
  • 『街角の科学誌』中公新書ラクレ 2007
  • 『宇宙像の変遷 古代神話からヒッグス粒子まで』左右社 2013

編著・共編著

[編集]

翻訳

[編集]
  • ハイ・ラクリス『パズル・ピクチュア 目で見る科学入門』白揚社 1966
  • マーチン・ガードナー『100万人の相対性理論』白揚社 1966 改題「相対性理論が驚異的によくわかる」 
  • バートランド・ラッセル『相対性理論への認識』佐竹誠也共訳 白揚社 1971 改題「相対性理論の哲学」
  • M.ガードナー 『宇宙パズル パズルで覚える天文学 白揚社 1972
  • A.アインシュタイン『わが相対性理論』白揚社 1973 改題「特殊および一般相対性理論について」
  • カール・セイガン編『異星人との知的交信』佐竹誠也共訳 河出書房新社 1976
  • R.ハウインク『おかしなデータ・ブック』朝日出版社(エピステーメー叢書) 1978
  • フリュキガー『青春のアインシュタイン 創造のベルン時代』東京図書 1978
  • フランクリン・ブランレー『宇宙の極限 ブラックホール・白色矮星・超巨星』白揚社 1979
  • ルドルフ・V.B.ラッカー『かくれた世界 幾何学・4次元・相対性』白揚社 1981
  • ルディ・ラッカー『四次元の冒険』監訳,竹沢攻一工作舎 1989 ISBN 978-4-87502-403-3
  • ルディ・ラッカー『思考の道具箱』監訳, 大槻有紀子竹沢攻一工作舎 1993 ISBN 978-4-87502-213-8
  • D.S.L.カードウェル『技術・科学・歴史 転回期における技術の諸原理』河出書房新社 1982
  • アイザック・アシモフ『変わる!』河出文庫 1984
  • ピーター・S.スティーヴンズ『自然のパターン 形の生成原理』白揚社 1987
  • アブラハム・パイス『神は老獪にして… アインシュタインの人と学問』太田忠之,西島和彦,岡村浩,中沢宣也共訳 産業図書 1987
  • D.S.L.カードウェル『蒸気機関からエントロピーへ 熱学と動力技術』井上尚之,村松俊彦,大槻有紀子,森脇靖子共訳 平凡社 1989
  • 『未知への旅立ち アインシュタイン新自伝ノート』1991 (小学館ライブラリー)
  • アイザック・アシモフ『宇宙の測り方 アシモフのSI単位系ガイド』古川博共訳 河出書房新社 1991
  • ピーター・ギビンズ『量子論理の限界』宇多村俊介共訳 産業図書 1992
  • ピーター・S.スティーヴンズ『自然のパターン』白揚社 1994

参考

[編集]
  • 著書、およびJ-GLOBAL

脚注

[編集]
  1. ^ 『著作権台帳』
  2. ^ a b 金子務氏が死去 科学史家”. 日本経済新聞 (2020年12月25日). 2024年11月30日閲覧。

外部リンク

[編集]