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野本栄二

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
のもと えいじ

野本 栄二
生誕 (1967-03-14) 1967年3月14日(57歳)
日本の旗 日本・北海道札幌市
職業 料理人
代表作 えびそば[1]
活動拠点 日本の旗 日本
島根県隠岐郡知夫村知夫里島
肩書き 「元祖海老そば札幌らーめん縁や」創業者[2]、ラーメンコンサルタント[3]、エビラーメンの父[4]
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「縁や」の店舗写真
(札幌市西区、2000年撮影)

野本 栄二(のもと えいじ、1967年〈昭和42年〉3月14日[5] - )は、日本ラーメン職人でラーメン店経営者。北海道札幌市「元祖海老そば札幌らーめん縁や」、島根県隠岐郡知夫村「知夫里島ラーメン」の創業者である[2][3]甘エビの頭から出汁を取ったラーメン「えびそば」の元祖創作者であり[4]、「エビラーメンの父」と呼ばれる[4]

経歴・人物

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26歳の時に独立して自営となる[6]。しかし1997年の北海道拓殖銀行の破綻などで北海道の経済状況が悪化(特に建設業)した時期にラーメン店に転業する[6]。1997年、30歳の時に札幌市西区二十四軒にラーメン店(らーめん縁や)を開業[2]

1999年に新横浜ラーメン博物館が開催したコンテスト「激突ラーメン登竜門」において参加344軒の中から準優勝(日本初の海老出汁ラーメン「海老そば」)となった[7][8]。「エビだし」によるラーメンを着想後、スープの開発には5年を要した[8]。「従来になかった味」と支持を受ける[8]

2001年から全国の百貨店で催される北海道物産展への出店を始める[8]。首都圏の東武百貨店池袋店や渋谷の「麺喰王国(ヌードルカフェ)」にも出店した[8][9]。「いろんな店が競って独自の味を生んでほしい」という理由で「海老そば」という名称を商標登録しなかったとのちに取材に対して述べている[8]

2度の脳卒中発症を機に、2015年にラーメン店を譲渡、既存ラーメン店およびラーメン店経営志願者等をサポートする講師に転身した[7]

2020年時点では中小企業庁が実施する専門家派遣事業(未来サポート、略称ミラサポ)においてラーメン専門家として登録されており[7]、日本各地にて経営指導をおこなっていた[7]

2022年1月に島根県隠岐郡知夫村知夫里島)に地域おこし協力隊として移住した[10][11]。移住理由は「ミネラル豊富な水と海産物」だったという[12]。同年3月頃、特産品を活用した商品開発や店舗開設の準備を進め[13]、6月に開発に当たったスープ付き乾麺「島根県知夫里島天然わかめラーメン」の販売が開始された[12]。2023年4月に地域おこし協力隊を辞め、「ラーメン知夫里島」を開店させた[10]。 知夫村での営業と同時に、岐阜タカシマヤあべのハルカス近鉄本店新潟伊勢丹など知夫村のPRのために出張営業も行っている[10]

こだわり

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  • 「知夫里島天然わかめラーメン」は、知夫里島周辺で取れる天然わかめを使用している[3]
  • 「えびそば」は開発まで5年かかっている[8]。エビの頭を焼いてからスープをとる手法を採用しており、仲の良い居酒屋の店主から着想を得た[8]。らーめん縁やでは、甘エビの頭を焼いて生臭さを消し、ミキサーですり潰し、ゲンコツ(の大腿骨)、鶏がら、魚介出汁とブレンドさせる手法をとっていた[14]。スープには1杯あたりに40匹のエビを使用している[1]

メディア出演

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日本テレビ系列

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テレビ東京系列

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  • 『ラーメンカップ3時間生放送バカうまスペシャル』(2003年放送)

日本テレビ系列

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TBS系列

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  • 『見取り図のイケ麺ジャー 究極の一杯をつくるんじゃ~』(2024年6月9日放送)[15]

NHK

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東京メトロポリタンテレビジョン

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脚注

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  1. ^ a b 【知夫村】ラーメン伝道師が作る極上の濃厚エビラーメン「らあ麺ちぶ里島」”. 松田マサヒロ (2023年1月24日). 2024年7月14日閲覧。
  2. ^ a b c 元祖えびそば野本栄二氏監修! 北海シマエビの旨みがありえないほど溶け込んだ「えびそば味噌」 あら陣(北海道・中標津町)”. アスキーグルメ (2020年7月8日). 2024年7月14日閲覧。
  3. ^ a b c 知夫村にラーメン専門店”. 山陰中央新報 (2022年8月25日). 2024年7月14日閲覧。
  4. ^ a b c 大きさまるで昆布、こんもり盛られた肉厚ワカメ 離島発ラーメンの妙”. 朝日新聞 (2023年2月10日). 2024年7月14日閲覧。
  5. ^ 島にラーメンのカリスマがやってきた!?岐阜でのラーメンイベント参加!?”. 知夫里島公式note (2022年7月13日). 2024年7月14日閲覧。
  6. ^ a b “北の業務用最前線(20)らーめん縁や(えにしや) 店名の由来は偶然の出会い”. 日本食糧新聞. (2005年5月30日). https://news.nissyoku.co.jp/news/nss-9494-0044 2020年4月29日閲覧。 
  7. ^ a b c d ラーメン専門家 野本栄二 - あさひフーズ
  8. ^ a b c d e f g h “エビの時代がやってきた 札幌ラーメン最前線出張グルメの達人・札幌編(1)”. 日本経済新聞. (2012年7月13日). https://style.nikkei.com/article/DGXBZO43440530W2A700C1000000?channel=DF130120166105&style=1 2020年4月29日閲覧。 
  9. ^ 「オイ、叶 美香さんの割り箸をとっておけよ」――東京渋谷に麺店の集合施設がオープン - ASCIIデジタル、2003年12月22日
  10. ^ a b c 知夫村で唯一のラーメン店 「えびそば味噌(マスカルポーネ)」で食い倒れの町に挑む”. 朝日新聞 (2023年7月5日). 2024年7月14日閲覧。
  11. ^ 知夫発のラーメン 岐阜の百貨店に期間限定で出店 開店前に行列も”. 山陰中央新報 (2022年7月18日). 2024年7月14日閲覧。
  12. ^ a b “知夫里ワカメ主役のラーメン 人気のコンサルタントが開発”. 山陰中央新報. (2022年6月10日). https://www.sanin-chuo.co.jp/articles/-/221085 2022年8月19日閲覧。 
  13. ^ “「海老そば」創始者の野本さん、知夫村で初のラーメン出張営業 人口600人の村に行列”. 山陰中央新報. (2022年3月28日). https://www.sanin-chuo.co.jp/articles/-/184924 2022年8月19日閲覧。 
  14. ^ 日本テレビ放送網株式会社『嗚呼!このラーメンがうまい 首都圏版 (日テレムック) ズームイン!!朝! 食べ歩きの本』日本テレビ放送網、2000年9月、8頁。 
  15. ^ 見取り図のイケ麺ジャー 究極の一杯を作るんじゃ~”. RSK山陽放送 岡山・香川 (2023年6月9日). 2024年7月14日閲覧。

外部リンク

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