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野々村忠兵衛

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

野々村 忠兵衛(ののむら ちゅうべえ、生没年不詳)とは、江戸時代京都絵師

来歴

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師系・経歴とも明らかではないが、野々村信武と同じく野々村と「通正」の号を称していることから、信武の後継者だったとみられる。作は享保から寛保の頃にかけて五種の版本の絵を残し、それらの意匠はいずれも「光琳風」すなわち尾形光琳の画風に倣ったものとなっている。信武と同一人とみなされたこともあったが、信武の生年が元和5年(1619年)であることから、別人であるとの指摘がされている。

作品

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  • 『雛形染色の山』三冊 雛形本 ※享保17年(1732年)刊行
  • 『光琳絵本通知辺』三冊 絵手本 ※享保20年刊行
  • 『雛形音羽の瀧』三冊 雛形本 ※元文2年(1737年)刊行
  • 『雛形軒の玉水』三冊 雛形本 ※元文4年刊行
  • 『雛形立田川』三冊 雛形本 ※寛保2年(1742年)刊行

参考文献

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  • 杉本欣久 「京の町絵師・尾形光琳の意匠性と光琳文様 -江戸時代の京都にみる淡雅の系譜-」 『黒川古文化研究所紀要 古文化研究』第七号 財団法人黒川古文化研究所、2008年
  • 奥平俊六 『畫下遊楽(一) 奥村俊六美術史論集』 藝華書院、2018年 ※「加藤文麗と野々村信武」(291頁)