酒井健夫
酒井 健夫 (さかい たけお、1943年[1] - )は、日本の獣医学者、教育者。日本大学第12代総長・第15代学長。獣医師、医学博士。専門分野は獣医疾病予防学。
人物
[編集]1966年(昭和41年)3月、日本大学農獣医学部(現・生物資源科学部)獣医学科卒。
東京大学医科学研究所、厚生省、台糖ファイザー薬理研究所を経て、1981年(昭和56年)農獣医学部専任講師となる。1983年(昭和58年)助教授、1993年(平成5年)教授。1999年(平成11年)学部次長、評議員。
1978年、奈良県立医科大学より医学博士の学位を取得。論文の題は「経口避妊薬のラットの成長及び生殖機能に対する影響・経口避妊薬(Sophia)のラットに対する障害とその回復能の宿主年令差及び避妊薬構成単体の効果/経口避妊薬投与ラットの病理組織学的変化」[2]。
2005年(平成17年)日本大学生物資源科学部学部長となり、常任理事、大学院生物資源科学研究科長、同大学院獣医学研究科長。2007年(平成19年)同大学公務員試験支援センター長、副総長(総長代理・代行者)となる。
2008年(平成20年)9月、日本大学総長に就任。2011年(平成23年)8月、日本大学総長退任。
学外では、農林水産省獣医事審議会会長、厚生労働省薬事・食品衛生審議会臨時委員、内閣府食品安全委員会専門委員、(社)日本獣医師会理事、私立獣医科大学協会会長、日本家畜衛生学会常任理事、獣医疫学会理事などを務める。
2022年7月1日、日本大学における一連の不祥事を受けて新体制への移行を進めるのに伴い、学長に就任。総長退任後11年ぶりの就任となった[5]。
2023年に発覚した日本大学アメリカンフットボール部の違法薬物事件においては、日大が設置した第三者委員会から、副学長から植物片保管の報告を受けながら、警察に提出するよう指示をせず、林真理子理事長にも報告しなかったとして「監督義務を果たさなかっただけでなく、自ら違反行為に加担し、ガバナンスの機能を阻害した」と指摘された[6]。11月22日、日大の臨時理事会が開かれ、年度末での学長辞任を勧告された[7]。同月29日に臨時理事会にて辞任が承認された。年度内で辞任する[8]。
脚注
[編集]- ^ Web NDL Authorities
- ^ 国立国会図書館. “博士論文『経口避妊薬のラットの成長及び生殖機能に対する影響・経口避妊薬(Sophia)のラットに対する障害とその回復能の宿主年令差及び避妊薬構成単体の効果 経口避妊薬投与ラットの病理組織学的変化』”. 2023年4月6日閲覧。
- ^ 『官報』号外第230号、令和2年11月4日
- ^ “令和2年秋の叙勲 瑞宝重光章受章者” (PDF). 内閣府. 2023年1月18日閲覧。
- ^ 日大新学長に元総長就任へ 次期理事長は月内にも選出,産経ニュース,2022年6月1日
- ^ “アメフト部薬物事件、林真理子・理事長を「当事者意識を持たなかった」と批判…日大の第三者委員会の報告書を公表”. 読売新聞. (2023年10月31日) 2023年11月7日閲覧。
- ^ “日大の林真理子理事長、年2400万円から報酬半減を受け入れ意向…理事会が学長と副学長に辞任勧告”. 読売新聞. (2023年11月22日) 2023年11月23日閲覧。
- ^ “正副学長の辞任を承認 日大、アメフト部の違法薬物事件をめぐり”. 朝日新聞. (2023年11月29日) 2023年11月29日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 第12代総長 酒井 健夫│日本大学の歴史 - 日本大学
- 学長の紹介 - 日本大学