谷津矢車
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谷津 矢車 | |
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誕生 |
1986年3月??日 東京都 |
職業 | 小説家、劇作家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
活動期間 | 2012年 - |
ジャンル | 歴史小説 |
主な受賞歴 |
歴史群像大賞(2012年) 歴史時代作家クラブ賞(2018年) |
デビュー作 | 『洛中洛外画狂伝』 |
配偶者 | 既婚 |
公式サイト | 谷津矢車 note |
ウィキポータル 文学 |
谷津 矢車(やつ やぐるま、1986年3月[1] - )は、日本の小説家。演劇の原案も提供する。ペンネームの谷津矢車は実家の家紋が八つ矢車であることに由来[2]。
来歴
[編集]東京都青梅市出身。青梅市立第三小学校、青梅市立第三中学校、東京都立北多摩高等学校、駒澤大学文学部歴史学科考古学専攻卒業[3][4]。中学生の頃から小説を書きはじめる。
2012年に『蒲生の記』で第18回歴史群像大賞の優秀賞を受賞。2013年に『洛中洛外画狂伝』でデビュー。
2015年12月、KADOKAWAの角川文庫から刊行予定だった『からくり同心 景 黒い好敵手』は、担当編集者による無断改変(文章の大幅加筆や台詞の変更など)があったとして発売中止となった。また、同年8月刊行の『からくり同心 景』にも同様の改変があったとして絶版・回収が決定した[5][6][7][8]。
2018年に『おもちゃ絵芳藤』で第7回歴史時代作家クラブ賞の作品賞を受賞。
2019年に初の短編集『奇説無惨絵条々』を発表。
受賞・候補
[編集]- 2012年『蒲生の記』で第18回歴史群像大賞(優秀賞)受賞
- 2014年『蔦屋 TSUTAYA JUZABURO』で第4回本屋が選ぶ時代小説大賞候補[9][10]
- 2015年『曽呂利! 秀吉を手玉に取った男』で第5回本屋が選ぶ時代小説大賞候補
- 2017年『おもちゃ絵芳藤』で第7回本屋が選ぶ時代小説大賞候補
- 2018年『おもちゃ絵芳藤』で第7回歴史時代作家クラブ賞(作品賞)受賞
- 2019年『奇説無惨絵条々』で第9回本屋が選ぶ時代小説大賞候補
- 2020年『奇説無惨絵条々』で第8回野村胡堂文学賞候補
- 2020年『絵ことば又兵衛』で第10回本屋が選ぶ時代小説大賞候補
- 2022年『北斗の邦へ翔べ』で第12回本屋が選ぶ時代小説大賞候補
作品
[編集]単行本
[編集]- 『洛中洛外画狂伝 狩野永徳』学研パブリッシング 2013年3月 (主人公 狩野永徳)
- 『蔦屋 TSUTAYA JUZABURO』学研マーケティング 2014年3月 (主人公 蔦屋重三郎)
- 『てのひら』学研マーケティング 2014年11月 (主人公 吉田松陰の妹で久坂玄瑞の妻・楫取美和子)[11]
- 『曽呂利! 秀吉を手玉に取った男』実業之日本社 2015年8月 (主人公 曽呂利新左衛門)
- 『三人孫市』中央公論新社 2015年11月 (主人公 雑賀孫市)
- 『しゃらくせえ鼠小僧伝』幻冬舎 2016年5月 (主人公 鼠小僧次郎吉)[12]
- 『信長さまはもういない』光文社 2016年8月 (主人公 池田恒興)
- 『おもちゃ絵芳藤』文藝春秋 2017年4月 (主人公 歌川芳藤)[13][14]
- 『某には策があり申す 島左近の野望』2017年6月 角川春樹事務所 (主人公 島左近)[15]
- 『しょったれ半蔵』小学館 2018年1月 (主人公 服部半蔵正成)[16]
- 『安土唐獅子画狂伝 狩野永徳』徳間書店 2018年3月 (主人公 狩野永徳)
- 『刀と算盤 馬律流青春雙六』光文社 2018年10月
- 『奇説無惨絵条々』文藝春秋 2019年2月 (前出雲松江藩主松平宗衍を描く「雲州下屋敷の幽霊」、白子屋お熊騒動に材をとる「女の顔」など五篇)[17]。
- 『廉太郎ノオト』中央公論新社 2019年9月
- 『桔梗の旗 明智光秀と光慶』潮出版社 2019年12月
- 『絵ことば又兵衛』文藝春秋 2020年9月
- 『小説 西海屋騒動』二見書房 2021年2月
- 『吉宗の星』実業之日本社 2021年5月
- 『北斗の邦へ翔べ』角川春樹事務所 2021年11月
- 『宗歩の角行』光文社 2022年4月
- 『ええじゃないか』中央公論新社 2022年9月
文庫再刊
[編集]- 『唸る長刀』幻冬舎 2014年6月 (主人公 大石進)
- 『ふりだし 馬律流青春雙六』学研パブリッシング 2014年8月 [18]
- 『洛中洛外画狂伝 狩野永徳 上』学研M文庫 2014年10月
- 『洛中洛外画狂伝 狩野永徳 下』学研M文庫 2014年10月 (Kindle版)
- 『からくり同心 景』KADOKAWA 2015年8月 (前述の無断改変問題により初版絶版・回収)
- 『柳生剣法帖 ふたり十兵衛』KADOKAWA 2015年9月 (主人公 柳生十兵衛)
- 『しゃらくせえ 鼠小僧伝』幻冬舎 2016年5月
- 『洛中洛外画狂伝 狩野永徳』徳間文庫 2018年2月
- 『曽呂利 秀吉を手玉に取った男』実業之日本社文庫 2019年2月 [19]
- 『三人孫市』中公文庫 2019年8月
- 『某には策があり申す 島左近の野望』ハルキ文庫 時代小説文庫 2019年5月
- 『雲州下屋敷の幽霊』文春文庫 2021年7月
アンソロジー収録作品
[編集]- 短編「紀尾井坂の残照」~収録:日本文藝家協会編 『平成二十六年度(60) 代表作時代小説』光文社 2014年6月 [20]
- 短編「竹とんぼの群青」桜田門外の変~収録:『幕末 暗殺!』中央公論新社 2018年1月[21]
- 短編「ソハヤの記憶」~収録:『伝奇無双「秘宝」』戯作舎文庫 2019年3月 (電子書籍)「操觚の会」鈴木英治,秋山香乃,誉田龍一,神家正成ほか。刀工三池典太と坂上将軍の佩刀であった霊刀「騒速」の織り成す数奇な運命を描く。
未刊行・未収録作品
[編集]- 「恋唄」(短編『野性時代』2014年10月号、角川書店)
- 「さよなら僕らの西郷どん」(短編『文芸カドカワ』2015年3月号、角川書店)
出演
[編集]FMラジオ(アップルウェーブ)
- 『谷津矢車と葉月つばさの、青森を探せ』
- 『谷津矢車と佐野水柚のタゲだ!青森』
- 『谷津矢車とサポニンのタゲだ!青森』
脚注
[編集]- ^ 谷津矢車. “この辺りが誕生日、実際の誕生日は非公開”. 2019年3月6日閲覧。
- ^ 作家インタビュー:谷津矢車 Reader Store
- ^ “歴史小説家として勝負の年”. 街プレ -東京・西多摩の地域情報サイト- (2014年1月1日). 2023年8月6日閲覧。
- ^ 谷津矢車. “facebook”. 2019年3月6日閲覧。
- ^ 【お詫び】からくり同心景シリーズ凍結について 谷津矢車観察日記 2015年12月24日
- ^ 12月25日発売予定 角川文庫『からくり同心 景 黒い好敵手』発売中止のお知らせとお詫び KADOKAWA 2015年12月24日
- ^ 谷津矢車さん新作小説を無断改変 発売中止 毎日新聞 2015年12月24日
- ^ KADOKAWAが小説発売中止 編集者が原稿を無断改変 産経ニュース 2015年12月24日
- ^ 本屋が選ぶ時代小説大賞
- ^ 学研HD 2014年12月11日. “谷津矢車の長編第2作『蔦屋』が「この時代小説がすごい!2015年版」第7位にランクイン!”. 2019年3月6日閲覧。
- ^ 学研出版サイト. “谷津矢車”. 2019年3月6日閲覧。
- ^ 幻冬舎. “谷津矢車”. 2019年3月6日閲覧。
- ^ 文藝春秋. “谷津矢車”. 2019年3月6日閲覧。
- ^ 週刊読書人ウェブ. “谷津矢車”. 2019年3月6日閲覧。
- ^ 角川春樹事務所「ランティエ」2017年8月号. “個人の個性を殺そうとする組織の不気味さみたいなものを書いてみたかった『某には策があり申す 島左近の野望』刊行記念インタビュー”. 2019年3月6日閲覧。
- ^ 小学館. “谷津矢車”. 2019年3月6日閲覧。
- ^ 紀伊国屋書店. “『奇説無惨絵条々』2019年2月 文藝春秋”. 2019年3月6日閲覧。
- ^ 学研出版サイト. “『ふりだし 馬律流青春雙六』”. 2019年3月6日閲覧。
- ^ 紀伊国屋書店. “著書”. 2019年3月6日閲覧。
- ^ 光文社. “『平成二十六年度(60) 代表作時代小説』”. 2019年3月6日閲覧。
- ^ 中央公論新社. “『幕末 暗殺! 』”. 2019年3月6日閲覧。