讃岐典侍日記
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『讃岐典侍日記』(さぬきのすけにっき)とは、平安時代後期に讃岐典侍藤原長子によって書かれた日記文学である。一説に天仁2年(1109年)5月頃の完成とする見方もある(『日本古典文学全集 18』)。
上下巻にわかれており、上巻は、堀河天皇の看護を、下巻は鳥羽天皇についてを描く。特に下巻は、文中、現在と過去がめまぐるしく入れ替わり、堀河天皇を追慕する心情を描いている。
戦後の刊行本
[編集]- 讃岐典侍日記 (朝日新聞社刊 日本古典全書) 玉井幸助校註 1953
- 讃岐典侍日記 (岩波文庫) 玉井幸助 校訂、1953
- 讃岐典侍日記 石井文夫校注・訳「日本古典文学全集」小学館、1971
- 讃岐典侍日記 全訳注 (講談社学術文庫) 森本元子[著]1977.10
- 『讃岐典侍日記全評釈』小谷野純一 風間書房、1988.11
- 『讃岐典侍日記全注釈』岩佐美代子 笠間書院、2012.3
外国語訳
[編集]2023年11月、ペルー日系人協会出版基金より、Hiroko Izumi ShimonoとIvan Pinto Romanによる、日本の古典から直接スペイン語に翻訳したEl diario de Sanuki no Suke(讃岐典侍日記。ISBN:978-612-4397-21-9)が出版された。挿絵には重要文化財である、「駒競行幸絵巻」(和泉市久保惣記念美術館蔵)などが用いられた美しい本である。