西洋紀聞
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『西洋紀聞』(せいようきぶん)は、新井白石による西洋の研究書[1]。キリスト教布教のために来日したイタリア人宣教師ジョバンニ・シドッチを、白石自ら切支丹屋敷へ赴き審問し、その内容をまとめたもの。
諸外国の歴史・地理・風俗やキリスト教の大意と、それに対する白石の批判などが記されている。1715年頃に完成したが鎖国下のため公にされず、秘かに写本によって伝えられたが、1807年以来広く流布されるようになり、鎖国下での世界認識に大いに役立った。
主な刊行文献
[編集]- 村岡典嗣校注『西洋紀聞』(岩波文庫、初版1936年)※度々復刊
- 宮崎道生校訂『新訂 西洋紀聞』(平凡社〈東洋文庫〉、初版1968年)
- ※自筆本から覆刻「采覧異言」も収録、オンデマンド版2004年。
- 松村明校注「西洋紀聞」-『新井白石 日本思想大系35』(岩波書店、初版1975年)
出典
[編集]- ^ 天声人語 1. 朝日新聞. (1981-01-20). p. 76
関連項目
[編集]- ジョヴァンニ・バッティスタ・シドッティ
- 今村源右衛門 - 通訳の一人
外部リンク
[編集]- 西洋紀聞現代語訳 (PDF) (村岡典嗣校注、諏訪邦夫現代語訳 Internet Archive)