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西村睦男

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
西村 睦男
人物情報
生誕 (1915-01-13) 1915年1月13日
日本の旗 日本山口県厚狭郡楠町
死没 2006年3月9日(2006-03-09)(91歳没)
出身校 京都帝国大学
子供 西村雅樹(ドイツ文学研究者)
学問
研究分野 地理学(人文地理学)
研究機関 京都大学奈良女子大学奈良大学
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西村 睦男(にしむら むつお、1915年1月31日 - 2006年3月9日[1])は、日本の地理学者京都大学教授・奈良大学教授・奈良大学学長を歴任。

経歴

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1915年、山口県厚狭郡楠町(現宇部市)で生まれた。幼少期に台湾へ移住。旧制台北一中台北高等学校 (旧制)を経て、京都帝国大学文学部地理学科に進んだ。1938年に卒業。卒業論文は「台北市の地理学的研究」であり、自身も育った植民地都市の空間構造を考察したものであった[2]

卒業後は、京都嵯峨野高等女学校など高等学校教員として13年間地理の中等教育に当たった。1951年、京都大学教養部助教授に着任。教養部人文地理学教室には藤岡謙二郎が在籍しており、共に教学にあたった。1963年に教授昇進。1968年、奈良女子大学文学部教授に就任。1978年、奈良大学教授に就任。1982年から1984年まで、同大学学長を務めた[3]。学長在職中には、将来を見据えて当時単科大学であった大学に第2学部(社会学部)を開設し、そのためのキャンパスの移転を行っている。1988年7月、学長任期満了にともない奈良大学を退職。

学界では、一般社団法人人文地理学会の第8代会長(1972~1974年)を務めた。

研究内容・業績

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  • 専門は人文地理学
  • クラッシック音楽を趣味とし、奈良大学学長時には数々のコンサートも企画していた。また、敬虔なクリスチャンであり、所属教会ではオルガニストも務めていた。

家族・親族

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著作

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著書

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  • 『やさしく詳しい中学社会科世界地理』(学習と研究シリーズ)吉野書房 1958
  • 『中心地と勢力圏』大明堂 1977

共著

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  • 『完成世界地理』谷岡武雄共著 文祥堂 1954
  • 『完成日本地理』谷岡武雄共著 文祥堂 1954
  • 『新講座地理と世界の歴史 第7-8巻 アジア篇』羽田明,日比野丈夫共編 雄渾社 1956-57
  • 『人文地理学概論』織田武雄,藤岡謙二郎共著 蘭書房 1956
  • 『地誌概説 日本・世界』藤岡謙二郎共著 大明堂 1957
  • 『人文地理・地誌辞典』織田武雄, 藤岡謙二郎共編 教学社 1959
  • 『新訂地誌概説 日本・世界』藤岡謙二郎,浮田典良共著 大明堂 1959
  • 『地誌概論 世界編』藤岡謙二郎,服部昌之共著 大明堂 1963
  • 北白川と嵯峨野 大都市周辺地域の人文地理的モノグラフ』藤岡謙二郎共著 地人書房 1965
  • 『藩領の歴史地理 萩藩』編 大明堂 1968
  • 『中心地研究の展開』森川洋共編 大明堂 1986
  • 『世界地誌 改訂増補版』藤岡謙二郎編著 浮田典良、服部昌之、金田章裕共著 大明堂 1987

論文

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参考資料

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  • 石原潤2006「元会長西村睦男先生の御逝去を悼んで」『人文地理』58巻3号,人文地理学会[4]
  • 京都大学地理学談話会[5]

脚注

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  1. ^ 西村睦男氏死去:47ニュース
  2. ^ 卒業論文は後に『地理論叢』10輯に掲載されている
  3. ^ 『現代日本人名録』
  4. ^ JSTAGE
  5. ^ 京都大学地理学談話会報