蜂飼耳
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蜂飼 耳(はちかい みみ、女性、1974年6月3日 - )は、日本の詩人、エッセイスト、小説家。立教大学文学部教授。神奈川県出身[1]、座間市在住。早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了(上代文学専攻)[2]。2009年度~2011年度、早稲田大学教育学部非常勤講師。2012年度~2014年度、早稲田大学文学学術院教授(任期付)。2017年度、法政大学文学研究科特任教授。2018年度~2019年度、國學院大學文学部非常勤講師。2020年より立教大学文学部教授[3]。
第1詩集『いまにもうるおっていく陣地』(1999年)で注目される。丁寧に選ぶ言葉で透明感のある詩世界を構築。作品に詩集『食うものは食われる夜』(2005年)、『顔をあらう水』(2016年)、小説『紅水晶』(2007年)など。
受賞歴
[編集]- 2000年、詩集『いまにもうるおっていく陣地』で第5回中原中也賞受賞[1]。
- 2006年、詩集『食うものは食われる夜』で第56回芸術選奨新人賞受賞[1]、神奈川文化賞未来賞受賞。
- 2008年、小説『紅水晶』で第30回野間文芸新人賞候補[4]。
- 2012年、絵本『うきわねこ』で第4回MOE絵本屋さん大賞第2位[5]、第59回産経児童出版文化賞ニッポン放送賞受賞[5]。
- 2016年、詩集『顔をあらう水』で第7回鮎川信夫賞受賞[6]。
作品リスト
[編集]詩集
[編集]- 『いまにもうるおっていく陣地』(1999年、紫陽社)
- 『食うものは食われる夜』(2005年、思潮社)
- 『隠す葉』(2007年、思潮社)
- 『現代詩文庫 蜂飼耳詩集』(2013年、思潮社)
- 『顔をあらう水』(2015年、思潮社)
エッセイ
[編集]- 『孔雀の羽の目がみてる』(2004年、白水社)
- 『空を引き寄せる石』(2007年、白水社)
- 『空席日誌』(2013年、毎日新聞社)
- 『おいしそうな草』2014年、岩波書店
- 鴨長明 『方丈記』光文社古典新訳文庫、2018年
- 『朝毎読』 2018年、青土社。書評集
絵本
[編集]- 『ひとり暮らしののぞみさん』(絵:大野八生、2003年、径書房)
- 『エスカルゴの夜明け』(絵:宇野亜喜良、2006年、アートン)
- 『サロメ』(絵:宇野亜喜良、2008年、エクリ)
- 『うきわねこ』(絵:牧野千穂、2011年、ブロンズ新社)
翻訳絵本
[編集]- 『すずめの空』(2006年、ブルースインターアクションズ)
- モハンマド・ホセイン・モハンマディとモハンマド・マフディ・タバータバーイーによる原作を愛甲恵子と共訳
- 『おやゆびひめ』(2007年、偕成社)
- ハンス・クリスチャン・アンデルセンの原作を翻訳、絵は北見葉胡
- 『イソップえほん』シリーズ(岩崎書店)
小説
[編集]単行本
[編集]- 『紅水晶』(2007年、講談社)
- 『転身』(2008年、集英社)
- 初出: 『すばる』2007年12月号
単行本未収録作品
[編集]- 繭の遊戯(『野性時代』2005年8月号)
作品が収録されたアンソロジー
[編集]- 極上掌篇小説 (2006年、角川書店)
- 「繭の遊戯」を収録
- 作家の手紙 (2007年、角川書店)
- 「人間でないことがばれて出て行く女の置き手紙」を収録
- 教えたくなる名短篇 (2014年、筑摩書房)
- 「人間でないことがばれて出て行く女の置き手紙」を収録
出演番組
[編集]- 視点・論点「子どもの詩を読む」(NHK教育、2006年12月21日)
- 視点・論点「空を引き寄せる石」(NHK教育、2007年4月4日)
- 視点・論点「『楢山節考』のこと」(NHK教育、2007年9月19日)
- 視点・論点「初午に思う」(NHK教育、2008年2月22日)
- 視点・論点「師走をめぐる言葉」(NHK教育、2008年12月5日)
- 視点・論点「夏の読書」(NHK教育、2009年8月25日)
- 視点・論点「詩の町・花蓮」(NHK教育、2010年7月14日)
脚注
[編集]- ^ a b c “蜂飼 耳(著者詳細情報) | 絵本ナビ | 作品一覧・プロフィール”. 絵本ナビ. 2021年11月25日閲覧。
- ^ “8/5『モンスーン』刊行・著者来日記念 ピョン・へヨン×蜂飼耳特別対談&サイン会 - 白水社”. www.hakusuisha.co.jp. 2021年11月25日閲覧。
- ^ researchmap
- ^ “蜂飼 耳|著者|河出書房新社”. www.kawade.co.jp. 2021年11月25日閲覧。
- ^ a b “蜂飼耳さんの絵本「うきわねこ」 浮き輪に乗って空飛ぶ子猫の冒険|好書好日”. 好書好日. 2021年11月25日閲覧。
- ^ “鮎川信夫賞:蜂飼耳さん、山内功一郎さんの2人の2作品に”. 毎日新聞. 2021年11月25日閲覧。