蛇函綱
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蛇函綱 | |||||||||
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学名 | |||||||||
Ophiocistioidea Sollas, 1899 |
蛇函綱 (じゃかんこう、Ophiocistioidea) は絶滅した棘皮動物のグループの一つである。オルドビス紀前期からペルム紀後期まで生息した。
形態
[編集]全体的にウニと似るが、巨大な管足を持つこと、棘がないこと、骨片の配列が不規則であること、肛門が側面に位置することなどが異なっている。また、ウニのような硬い殻ではなく、ナマコのような、骨片が緩く連結された表皮を持つ種もいる[1]。
殻には5本の歩帯があり、管足を突き出すための穴が並んでいる。管足は骨片に覆われている。口器には"Goniodont"と呼ばれる歯が存在する。これはウニの歯のような機能を持つが、蛇函綱に特有のもので、特徴的な摂食痕を残す[1]。
分類
[編集]ウニに類似した形態、また、一部のナマコで見られる車輪状の骨片を持つことから、蛇函綱はこの両者に近縁な分類群であると考えられている[1]。
下位分類
[編集]17属40種が発見されている[2]。
- Volchoviidae Hecker, 1938
- Volchovia Hecker, 1938 - ヨーロッパ・オルドビス紀
- Eucladidae Gregory, 1897
- Eucladia Woodward, 1869 - イギリス・シルル紀
- Anguloserra Haude and Langenstrassen, 1976 - オーストリア・石炭紀
- Sollasinidae Fedotov, 1926
- Sollasina Fedotov, 1926
- Euthemon Sollas, 1899 - イギリス・シルル紀
- Cardioserra Romanek, 1984 - ポーランド・デボン紀
- Klukovicella Prokop and Petr, 1987
- Rhenosquamidae Richter, 1930
- Rhenosquama Richter, 1930
- Gillocystis Jell, 1983
- Rotasacciidae Haude & Langenstrassen, 1976
- Rotasaccus Haude & Langenstrassen, 1976
- Erisserra Boczarowski, 2001
- Longiserra Boczarowski, 2001
- Ornatoserra Boczarowski, 2001
- Pararotasaccus Kozur & Mostler, 1989
- Linguaserridae Reich and Haude, 2004
- Linguaserra Langer, 1991
- Branzoviella Prokop and Petr, 2002 - チェコ・デボン紀
脚注
[編集]- ^ a b c Mode of life of ophiocistioids (Echinozoa) according to plated and 'naked'forms in the Rhenish Devonian, p. 409, - Google ブックス
- ^ Reich, M and Haude, R (2004). “Ophiocistioidea (fossil Echinodermata): an overview”. Echinoderms: Munchen: 489-494 .