藤平育子
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藤平 育子(ふじひら いくこ、1944年 - )は、日本のアメリカ文学者、元中央大学文学部教授。
人物・来歴
[編集]富山県出身。1966年東京教育大学(現・筑波大学)文学部卒業。1968年東京都立大学 (1949-2011)大学院(人文科学研究科、英文学専攻)修士課程修了。1982年~83年ペンシルベニア大学留学、1987年~88年デューク大学、ノースカロライナ大学留学。
岐阜女子短期大学助教授、愛知教育大学教授を経て、東京学芸大学教授。1996年、ウィスコンシン州カーセジ大学客員教授。2002年から中央大学教授。2015年定年退職。
1997年、『カーニヴァル色のパッチワーク・キルト』にて第2回アメリカ学会・清水博賞受賞。 2007年4月から2013年3月まで、日本ウィリアム・フォークナー協会会長[1]。 2006年4月より、日本アメリカ文学会研究誌『アメリカ文学研究』編集委員長。
著書
[編集]単著
[編集]- 『カーニヴァル色のパッチワークキルト:トニ・モリスンの文学』学藝書林、1996年。ISBN 978-4-87517-036-5
- 『フォークナーのアメリカ幻想:『アブサロム、アブサロム!』の真実』研究社、2008年。ISBN 978-4-327-47218-4
共編著・監修
[編集]- 『抵抗することば:暴力と文学的想像力』藤平育子監修、髙尾直知・舌津智之編著、南雲堂、2014年。ISBN 978-4-523-29325-5
- 『世界が見たニッポンの政治』上岡伸雄・長谷川宏(言語学者)共著、文芸社、2018年。ISBN 978-4-286-19505-6
- 『フォークナー文学の水脈』花岡秀監修、中良子共編、彩流社、2018年。ISBN 978-4-7791-2526-3
訳書
[編集]- W・フォークナー『アブサロム、アブサロム!』(上・下)岩波文庫、2011年 - 2012年。上巻:ISBN 978-4-00-323236-1 下巻: ISBN 978-4-00-323237-8
- エリック・J・サンドクイスト『死にたる民を呼び覚ませ:人種とアメリカ文学の生成』(上・下)中央大学出版部、2015-16年。上巻:ISBN 978-4-8057-5412-2
- 髙尾直知・中尾秀博・野崎直之・内藤容成・横溝仁・向山大地共訳。(中央大学人文科学研究所翻訳叢書)
- シャーリー・アン・ウィリアムズ『デッサ・ローズ』作品社、2023年。ISBN 978-4-86182-955-0
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 日外アソシエーツ現代人物情報
- 『フォークナーのアメリカ幻想』著者紹介