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荒井克弘

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
台湾の小学校視察 (2023)Sandra Cheng 撮影

荒井 克弘(あらい かつひろ、1947年9月28日[1] - )は、日本の教育学者。独立行政法人大学入試センター 特任教授。東京都出身[1]。  

学歴

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東京工業大学在学中に、後の文部大臣となる永井道雄に強く影響を受け、社会工学分野を志すようになる。息子の名前に永井道雄氏から「道」をとって、「弘道」と命名。

東京工業大学 工学部高分子工学科 卒業 (1971)
東京工業大学 理工学研究科修士課程 修了 (1973)
東京工業大学 博士課程修了、工学博士 (1978)

職歴

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  • 1986年 - 1993年 : 国立教育研究所(現、国立教育政策研究所)教育政策研究部 教育計画研究室長
  • 1993年 - 1997年 : 広島大学 大学教育研究センター 教授(1996-97広島大学 大学教育研究センター教授・大学入試センター教授(併))
  • 1996年 - 2000年 : 大学入試センター研究開発部 教授(東京工業大学社会理工学研究科教授(併))
  • 2000年 - 2009年 : 東北大学大学院教育学研究科 教授
    1. 東北大学 教育学部長・大学院教育学研究科長(2005年4月1日 - 2007年3月31日)
    2. 東北大学 教務担当副学長(2006年11月6日 - 2008年3月31日)
    3. 東北大学 高等教育開発推進センター長(兼)(2007年4月1日 - 2008年3月31日)
    4. 東北大学 名誉教授(2009年4月1日)
  • 2009年 - 現在に至る
    1. 独立行政法人大学入試センター教授、試験・研究副統括官(2009年4月1日 - 2012年3月31日)
    2. 独立行政法人大学入試センター教授、入学者選抜研究機構長(2010年4月1日 - 2012年3月31日)試験・研究副統括官(兼)
    3. 独立行政法人大学入試センター副所長/試験・研究統括官/教授(2012年4月 - 2015年3月)
    4. 独立行政法人大学入試センター名誉教授(2015年4月1日)
    5. 独立行政法人大学入試センター特任教授(2015年4月1日)   

専門

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高等教育研究、教育計画論

主要業績

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  • 1990 矢野眞和と共編著『生涯学習化社会の教育計画』教育開発研究所
  • 1995 編著『大学のリメディアル教育』広島大学・大学教育研究センター
  • 2000 編著『学生は高校で何を学んでくるのか』大学入試センター
  • 2002 藤井光昭柳井晴夫と共編著『大学入試における総合試験の国際比較』多賀出版
  • 2005 橋本昭彦と共編著『高校と大学の接続―入試選抜から教育接続へ―』玉川大学出版部
  • 2006 編『学校法人の研究』科研費報告書
  • 2008 編『中等学校法人による大学設置の研究』科研費報告書
  • 2008 倉元直樹と共編著『全国学力調査 日米比較』金子書房
  • 2009 「大学の管理運営の現場の視点から」日本教育行政学会研究推進委員会編 『学校と大学のガバナンス改革』 教育開発研究所 210-223頁
  • 2010 「高等学校学習指導要領VS大学入試」『高等教育ライブラリ 4』東北大学高等教育開発推進センターNo.80, 7-37頁
  • 2011 「5-3 迷走する大学院教育」『新通史 日本の科学技術 世紀の転換期の社会史 1995年~2011年』第3巻,原書房
  • 2011 「高大接続の日本的構造」高等教育研究第14集 日本高等教育学会編2011 『高大接続の現在』7-21頁
  • 2011 「複雑化する高等教育改革」『教育制度学研究第18号』日本教育制度学会編
  • 2013 『多様化』から『開放』へ、大学入試の変遷と今後の展望 『月刊高校教育』2013.1月号 34-37頁
  • 2013 「大学入試の変容と課題」『IDE現代の高等教育』No.550, 4-10頁
  • 2014 「大学入試の可能性」『IDE現代の高等教育』12月号
  • 2016 「高大接続の日本問題」比較教育学研究 53
  • 2018 「高大接続改革・再考」名古屋高等教育研究 第18号
  • 2018 「検証迷走する英語入試」『高大接続改革の迷走』(南風原朝和編著)89-105頁 岩波書店
  • 2020 「大学入学共通テストの現在」特集『迷走する教育』現代思想No.4,30-50頁 青土社
  • 2020 「高大接続改革の矛盾」特集『大学入試のあり方を問い直す』科学No.4,0311-0312頁 岩波書店
  • 2020 「大学入試がわかる本」(中村高康編)249-272頁「5 高大接続改革の現在」 岩波書店
  • 2023 「カリフォルニア州高等教育マスタープラン」の歴史 玉川大学出版部 John Aubrey Douglass, The Califorinia Idea and American Higher Education :1850 to the 1960 Master Plan 
  • 2024 『カリフォルニア州高等教育マスタープラン』Book Review『IDE現代の高等教育』1月号

学会及び社会的活動

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  • 日本高等教育学会 理事・会長(2期)[2]
  • 日本教育社会学会(会員)
  • 大学史研究会(会員)
  • IDE(個人会員)

受賞歴

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脚注

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  1. ^ a b 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.295
  2. ^ 会長退任にあたって(PDF 718KB)ニューズレター No.43 2019年11月21日 / 日本高等教育学会

外部リンク

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先代
金子元久
日本高等教育学会会長
2015年 - 2019年
次代
小林雅之