若鮎
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若鮎 | |
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種類 | 和菓子 |
発祥地 | 日本 |
地域 | 一説には岐阜県 |
誕生時期 | 一説には1908年 |
主な材料 | 薄力粉、砂糖、卵、白玉粉 |
その他お好みで | 小倉餡 |
類似料理 | 調布 |
若鮎(わかあゆ)とは、カステラ生地で主に求肥を包んだ和菓子[1]。鮎菓子[2]、稚鮎、登り鮎、かつら鮎などとも呼ばれる[3]。
概要
[編集]鮎の形を模した和菓子で、岐阜県や京都府の銘菓として知られている[1]。薄く楕円形に焼いたカステラで求肥などを包んで整形し、鮎の顔と尾鰭をイメージした焼印をつける[4]。同様の和菓子は各地で製造されており、京都府や岐阜県のものは中身に求肥のみを入れるが、関東のものは求肥と小豆餡が包まれる[3][4]。
原型となったのは岡山県発祥の「調布」と呼ばれる和菓子と考えられ、若鮎自体も「調布」に含まれる場合もある[2][3][5]。発祥地は定かではないが、岐阜県や京都府あるいは愛知県が挙げられることが多い[4][5]。一説には、京都と東京で修行した菓子職人が1908年に岐阜市で創業する際に考案し、岐阜市の他店にも製造方法を伝えることで広まったとされている[2]。
かつては6月の鮎漁の解禁にあわせて初夏の時期に売り出されていたが、岐阜県では近年は通年販売されている[2]。夏以外の季節には鮎以外の形状・名称で販売される例もあるが[6]、岐阜県では特に求肥や生地に味付けをした独自の商品も販売されている[2][7]。
2010年には、岐阜市内の和菓子メーカーにより若鮎をモチーフとした「ひあゆ丸」というゆるキャラが誕生した[8][9]。
脚注
[編集]- ^ a b “人気ブランドの「若鮎」大集合! 味も表情もいろいろ”. FOODIE. 三越伊勢丹グループ (2018年5月14日). 2020年1月28日閲覧。
- ^ a b c d e “あいさつ回りの相棒「鮎菓子」ルーツは?岐阜のソウルフード”. 岐阜新聞web (2021年5月24日). 2021年5月25日閲覧。
- ^ a b c “和菓子の「若鮎」は春から夏にかけてが解禁です!”. 和菓子のこころへ (2018年4月5日). 2020年1月28日閲覧。
- ^ a b c “魚の形の和菓子といえば若鮎!発祥はどこ?鮎菓子たべよー博とは?”. 毎日すすめ!こどもと暮らす (2019年4月24日). 2020年1月28日閲覧。
- ^ a b “京都の美味しい 調布(ちょうふ) 夏の京菓子”. 京都の和菓子.com (2007年5月11日). 2020年1月28日閲覧。
- ^ “和菓子マニアが教える!若あゆおすすめ4選”. to buy (2018年7月31日). 2020年1月28日閲覧。
- ^ 「ユニークな味 お楽しみ 鮎菓子たべよー博 岐阜で19日」『中日新聞』2019年5月16日朝刊岐阜近郊版14面
- ^ 「あゆ菓子メーカーの『ひあゆ丸』 着ぐるみお披露目 物産展などに派遣へ」『中日新聞』2010年3月15日朝刊岐阜総合15面
- ^ “ひあゆ丸の紹介”. 2021年5月25日閲覧。