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自画像 ザ・フレーム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

自画像 ザ・フレーム』(じがぞう ザ・フレーム、スペイン語:Autorretrato con marco integrado y dos pájaros[1])は、メキシコの芸術家フリーダ・カーロが1938年頃に完成させた絵画[2]。アルミ板に油絵具で描かれる。サイズは28.5センチメートル×20.7センチメートル。2024年現在では、フランス国立近代美術館が収蔵している[3]

作品

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アンドレ・ブルトンからパリで個展を開くことを勧められたフリーダが、個展のために製作した作品[4]

青い背景にフリーダを描いた自画像[2]。フリーダの髪には緑のリボンできつく編み上げられ、黄色い花が付けられている[4]。自画像の周囲には2羽の鳥と、暖色でメキシコの花が描かれたフレームが付けられている[4][2]。このフレームもアルミ製である[2]

評価

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個展を開くためにパリに渡ったフリーダであったが、実際に開かれたのはメキシコ展と題された展覧会であった。フリーダは本作を含む17枚を出展している[4]

パリでのフリーダは芸術家や評論家から高い評価を受けたが、戦争の脅威が迫る社会情勢もあり販売できたのは本作のみであった[4]。購入したのはルーヴル美術館で、本作は初めてルーヴルの殿堂入りを果たしたラテンアメリカの作品となった。フリーダの夫ディエゴ・リベラは、この事を生涯の誇りとしていた[2]

本作を見たパブロ・ピカソはディエゴに次のような賛辞を送っている[4]

アンドレ・ドランも君も私も、フリーダの肖像画のような顔を描くことは決してできないだろう — パブロ・ピカソ[4]

脚注

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出典

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参考文献

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  • クリスティーナ・ビュリュス 著、遠藤ゆかり 訳、堀尾真紀子 編『フリーダ・カーロ-痛みこそ、わが真実』創元社、2008年。ISBN 978-4-422-21202-9 
  • 堀尾真紀子『フリーダ・カーロ作品集』東京美術、2024年。ISBN 978-4-8087-1278-5 
  • マルタ・ザモーラ『フリーダ・カーロ-痛みの絵筆』リブロポート、1991年。ISBN 4-8457-0638-5 

関連項目

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