聚楽 (ブドウ)
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聚楽(じゅらく)は、日本の京都で古くから栽培されていたとされるブドウの固有品種[1]。絶滅したと考えられていた[1]。
聚楽は、安土桃山時代から栽培の記録が残されていたが、昭和の1970年代に絶滅したと考えられていた[1][2]。
聚楽を探していた大和葡萄酒(山梨県甲州市)社長の萩原保樹が2012年に高台寺近くの民家の庭先で見つけた、樹齢100年生に近いブドウ樹が聚楽ではないかとして京都府立大学に調査を依頼し[3]、2019年に甲州やヨーロッパのヴィニフェラ種を中心とした30品種とのゲノム解析が行われた[1]。
その結果、日本古来種である甲州と近縁ではあるが異なる品種であること、ヴィニフェラ種の中でも独自のグループを形成する種であることが判明した[1]。
京都府立大学付属農場では、この樹から挿し木で増やし、聚楽の復活とブランド化を目指している[2]。
出典
[編集]- ^ a b c d e 板井章浩 (2019年). “絶滅したと考えられた京都固有在来ブドウ品種‘聚楽’の復活と新たな利用方法の確立” (PDF). 京都地域未来創造センター(京都府立大学). 2024年6月7日閲覧。
- ^ a b 大川泰弘「幻のブドウ「聚楽」 安土桃山の味復活 民家で発見、挿し木育つ」『毎日新聞』2020年10月2日。2024年6月7日閲覧。
- ^ 佐藤美千代「京都)ブドウ品種「聚楽」復活を 府立大やワイン会社」『朝日新聞』2019年11月26日。2024年6月7日閲覧。