緒方規矩子
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緒方 規矩子(おがた きくこ、1928年(昭和3年)10月4日[1] - )は、日本の舞台衣裳デザイナー。
経歴
[編集]東京府日本橋生まれ[2]。京都市立美術大学(現:京都市立芸術大学)図案科に学ぶ。在学中から演劇に傾倒し、クラスメートの田中一光や橋本潔等と「アトリエ座」という劇団を作り、美大卒業と同時に新たな劇団「喜劇座」を起こす[2]。
鐘紡勤務をへて[1]、舞台衣裳デザイナーとしては1952年(昭和27年)関西歌劇団の『椿姫』でデビュー。以後、妹尾河童に招かれ上京。1955年(昭和30年)栗山昌良演出の『道化師』と『カヴァレリア・ルスティカーナ』の衣裳デザインで東京デビュー[2]。1957年(昭和32年)外山雄三、岩城宏之、林光、妹尾河童、栗山昌良、佐々木忠次と“スタッフ・クラブ”を結成[3]。以来、オペラをはじめ、演劇、バレエ、ミュージカル、テレビ衣装と、舞台衣裳分野の第一人者として幅広く活躍している。手掛けた作品は、オペラでは昭和音楽大学オペラ情報センターの記録だけで315件[4]、バレエは昭和音楽大学バレエアーカイブだけで224件[5]、そのほか演劇、ミュージカル、テレビなどを加えれば膨大な数にのぼる。和紙による仮面の製作でも知られる[1]。2019年(平成31年)4月現在も現役である[6]。
後進の育成も手掛けており、前田文子[7]、西原梨恵[8]などが緒方の教えを受けている。
家族
[編集]夫は横浜ボートシアター代表で劇作家・演出家の遠藤啄郎[1]。
主な受賞歴
[編集]- 1978年(昭和53年)伊藤熹朔賞(『 三文オペラ』による)[1]
- 2006年(平成18年)朝日舞台芸術賞特別賞[1]
- 第42回日本新劇製作者協会賞[9]
- 2019年度(令和元年度)文化庁長官表彰[10]
著書
[編集]- 舞台衣裳のデザイン 緒方規矩子(著)、栗山昌良(編集)、田中一光(編集)、佐藤信(編集) 六耀社 2001/1/1 ISBN 978-4897373850[11]
関連作品
[編集]- 横浜ボートシアター 賢治讃えDVD 衣裳を担当[12]
展覧会
[編集]- 1987年(昭和62年)『玉三郎幻装』と題する衣裳展を開催した[2]。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f “緒方規矩子”. コトバンク デジタル版 日本人名大辞典+Plus. 2020年6月14日閲覧。
- ^ a b c d 1988年(昭和63年)二期会『タンホイザー』主なスタッフ キャスト プロフィール
- ^ “第15回新日鉄音楽賞受賞者 決定のお知らせ”. NIPPON STEEL. 2020年6月14日閲覧。
- ^ “緒方規矩子”. 昭和音楽大学オペラ情報センター. 2020年6月14日閲覧。
- ^ “緒方規矩子”. 昭和音楽大学バレエ研究所. 2020年6月14日閲覧。
- ^ “CAST”. 藤原歌劇団 蝶々夫人. 2020年6月14日閲覧。
- ^ “スペシャル対談[衣裳デザイナー前田文子×[バリトン]宮本益光]”. 東京二期会. 2020年6月14日閲覧。
- ^ “STAFF”. NARUTO. 2020年6月14日閲覧。
- ^ “日本新劇製作者協会・協会賞受賞者一覧”. 日本新劇制作者協会. 2020年6月14日閲覧。
- ^ “日本劇団協議会NEWS No.65”. 日本劇団協議会. 2020年6月14日閲覧。
- ^ “舞台衣裳のデザイン”. Amazon. 2020年6月14日閲覧。
- ^ “賢治讃えDVD”. 横浜ボートシアター. 2020年6月14日閲覧。