継子いじめ譚
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継子いじめ譚(ままこいじめたん)とは、昔話の形式の一種。名のとおり継子いじめ(後妻が先妻の子を冷遇・虐待する)に関する昔話。継子話の一分野[1]。
概説
[編集]継子が後に成功を掴み取るものと、殺された継子が姿を変えて告発するものとに大きく分けられる。後妻の実子が登場する場合、多くは『シンデレラ』のように実母(後妻)に加担したり、成功した継子を真似て失敗しひどい目に遭ったりするが、まれに『お月お星』[2]のように継子を助ける話も存在する。
例
[編集]ヨーロッパ
[編集]アジア
[編集]中国
[編集]中国で生まれた漢族型の継子いじめ譚は、長子を持つ父が再婚し、継母に子供が生まれたことで長子を何らかの形で亡き者としようとするが、長子は父や継母へ考を尽くし、考によって天や父が動き迫害から逃れる(もしくは復讐が達成される)とするタイプである[4]。
また、仏典由来など漢族由来でないものは以下を示す。
日本
[編集]脚注
[編集]参考文献
[編集]- 山室静『世界のシンデレラ物語』新潮社、1979年。ISBN 4106002078
- 和佐田道子『シンデレラ』竹書房、2015年。ISBN 9784801902718
- 浜本隆志『シンデレラの謎――なぜ時代を超えて世界中に拡がったのか』河出書房新社、2017年。ISBN 4309625053