粟田賢三
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粟田 賢三(あわた けんぞう、1900年9月15日[1] - 1987年2月8日[2])は、日本の哲学者、編集者。
経歴
[編集]長崎県生まれ。8歳で東京に移り、東京府立第四中学校(現・東京都立戸山高等学校)、第一高等学校理科卒、1925年東京帝国大学文学部哲学科卒。 武蔵高等学校教員をするが、1934年(昭和9年)日本共産党に数百円の資金提供を行ったとして治安維持法違反の疑いで夫人とともに逮捕[3]。1935年(昭和10年)出獄し後は岩波書店に勤務、「K・P・A」の名で『思想』の「思想の言葉」を書く。編集部副部長、嘱託。古在由重など哲学者と親しかった。[4]
著書
[編集]- 『マルクス主義における自由と価値』青木書店 青木現代叢書 1975
- 『思想と現実』青木書店 青木現代叢書 1977
共編
[編集]- 『社会主義と自由』編 岩波新書 1954
- 『岩波小辞典哲学』古在由重共編 岩波書店 1958
翻訳
[編集]- ハルトマン『観念論と実在論との此方』岩波書店 哲学論叢 1928
- フォールレンデル『西洋哲学史』全3巻 吉野源三郎、古在由重共訳 岩波書店 1950
- エンゲルス『反デューリング論 オイゲン・デューリング氏の科学の変革』岩波文庫 1952-66
- C.F.ワイツゼッカー『原子力と原子時代』富山小太郎共訳 岩波新書 1958
- B.ダンハム『鎖につながれた巨人 人類解放の哲学』岩波新書 1959.
- F・パッペンハイム『近代人の疎外』岩波新書 1960 のち同時代ライブラリー
- C・B・マクファーソン『現代世界の民主主義』岩波新書 1967
- レーニン『カール・マルクス 他十八編』岩波文庫 1971
- P.-M.シュル『機械と哲学』岩波新書 1972