米山高範
米山 高範(よねやま たかのり、1929年5月30日 - 2014年2月16日)は、日本の技術者、実業家。コニカ代表取締役社長、同社代表取締役会長、日本科学技術連盟理事長、日本品質管理学会会長などを務めた。アメリカ品質学会(ASQ)功績賞、デミング賞本賞受賞。
人物・経歴
[編集]東京市本所区(現墨田区)生まれ。府立七校(現東京都立墨田川高等学校)在学中に東京大空襲で家が焼失し、学生寮のある横浜工業専門学校(現横浜国立大学)に入学。1953年東京工業大学電気化学科卒業。大学では品質管理の水野滋教授に師事した[1][2]。
1953年小西六写真工業(現コニカミノルタ)入社。八王子工場品質保証課長を経て、生産本部本部長付主任部員在任中に出版した著書『品質管理のはなし』で日経品質管理文献賞受賞。生産本部本部長付部長、経営企画室部長兼ユービックス事業部企画室部長、ユービックス販売本部長兼ユービックス事業部企画室長、八王子工場長を経て、1980年取締役販売総括本部欧州総支配人に昇格[1]。
1981年小西六取締役企画本部長。1982年常務取締役品質管理本部長。1983年東京工業大学大学院非常勤講師。1983年常務取締役事務機事業部長。1984年常務取締役複写機事業本部長。1985年常務取締役機器事業本部本部長室長。1986年代表取締役専務(総合企画室、経理部、システム管理部、秘書室、カメラ生産事業部、MD事業推進室担当)。1988年日本品質管理学会理事[1]。
1990年コニカ代表取締役社長、藍綬褒章受章。1993年日本品質管理学会副会長。1994年デミング賞本賞受賞[3]。1995年日本品質管理学会会長、日本科学技術連盟理事、東京工芸大学理事。1996年コニカ代表取締役会長、日本品質管理学会顧問、アジア・太平洋品質組織 Walter L. Hurd Executive Medal 受章。1998年東京理科大学経営工学科非常勤講師、アメリカ品質学会(ASQ)Ishikawa Medal 受章[1]。
1999年日本品質管理学会名誉会員、勲三等旭日中綬章受章。2001年コニカ取締役相談役。2002年コニカ取締役。2003年コニカミノルタホールディングス名誉顧問。2004年日本科学技術連盟理事長。2005年ビジネス・ブレークスルー大学大学院品質経営教授。2007年コニカミノルタ画像科学振興財団理事長。アメリカ品質学会(ASQ)功績賞受賞[1]。2014年肺炎のため死去。享年84[4]。正五位[5]。
著書
[編集]- 『分散分析法入門』(石川馨と共著)日本科学技術連盟 1967
- 『現場の事典 : これだけは知っておこう』日科技連出版社 1971
- 『一分間スピーチ : 朝礼・夕礼のすすめ方』日科技連出版社 1973
- 『データは語る』日科技連 1974
- 『品質管理のはなし』日科技連出版社 1969、改訂版1979
- 『話しの作法 : 正しく話すための心がまえ』日科技連出版社 1972
- 『生活のなかの数学シリーズ 10』日科技連 1974
- 『コニカにおける環境マネジメントの実際』(監修)日科技連出版社 1997
脚注
[編集]- ^ a b c d e 「米山高範さんの足跡」日本科学技術連盟
- ^ 「滞痕工紫息軋り」
- ^ “受賞者リスト デミング賞受賞者一覧”. 日本科学技術連盟. 2021年8月16日閲覧。
- ^ 「米山高範氏が死去 元コニカ(現コニカミノルタ)社長」日本経済新聞2014/2/25付
- ^ 官報平成26年本紙第6252号 9頁
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