管弦楽のための協奏曲 (大栗裕)
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管弦楽のための協奏曲(かんげんがくのためのきょうそうきょく Concerto for Orchestra)は、大栗裕が1970年に作曲した管弦楽曲[1]。「オーケストラのための協奏曲」とも表記される[1]。
概要
[編集]指揮者朝比奈隆の渡欧演奏のために作曲[2]。新古典主義的な音楽だが、コンチェルト・グロッソの要素はみられず、和的モチーフとリズムによる三楽章である[3]。
初演
[編集]1971年1月7日[注釈 1]旧東ドイツ、ワイマールにて、朝比奈隆指揮、ワイマール国立歌劇場管弦楽団の演奏で初演され[1]、その後1月14日、15日コトブス、2月16日、17日エアフルト、3月1日、2日ドルトムントで再演された[2]。日本初演は2018年7月11日神戸国際会館こくさいホールにて、秋山和慶指揮、大阪フィルハーモニー交響楽団[2]。
楽器編成
[編集]フルート3 (3番はPicc.持替)、オーボエ2 (2番はCI持替)、クラリネット2 (2番はBーCl持替)、ファゴット2、ホルン4、トランペット3、トロンボーン3、チューバ、ティンパニ、打楽器(Tamb.milit., xyl, Glocken, tri, G.C., Piatto, Cymb., Tam-tam)、チェレスタ、ハープ、弦5部
楽曲
[編集]曲は3楽章からなり、演奏時間は約15分[2]。
第一楽章は、Andanteの序奏と、Allegroで始まる3つの音楽からなる。第二楽章は、変奏曲形式で10部から構成されている。第三楽章は序奏とコーダを持つ三部形式で、中間部にトリオがある長い楽章[3]。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 1月8日とする資料もあるが、演奏譜には初演日として1971年1月7日とドイツ語で記入がある。