筑水キャニコム
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本社 | |
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 うきは本社〒839-1396 福岡県うきは市吉井町福益90-1 東京本社〒105-0012 東京都港区芝大門1-1-32 御成門エクセレントビル6F 福岡本社〒812-0011 福岡市博多区博多駅前4-11-19-3F |
本店所在地 |
〒839-1396 福岡県うきは市吉井町福益90-1 |
設立 |
1955年12月9日 1948年(昭和23年)1月29日創業 |
業種 | 輸送用機器 |
法人番号 | 1290001055179 |
事業内容 | 農業用・土木建設用・林業用運搬車・草刈作業車及び産業用機械の製造販売 |
代表者 |
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資本金 | 1億円 |
売上高 | 87億7000万円(2022年12月期) |
従業員数 | 278名 |
外部リンク | https://www.canycom.jp/ |
株式会社筑水キャニコム(ちくすいキャニコム、英: CHIKUSUI CANYCOM,INC.)は、国内大手の産業機械運搬車(農業機械、建設機械、林業機械等)の不整地運搬車メーカー。
ダジャレのような安直かつポップなネーミングの製品を製造・販売している。
事業所所在地
[編集]沿革
[編集]- 1948年 - 包行農具製作所として創業。
- 1955年 - 会社設立(筑水農機販売株式会社)する。
- 1961年 - 農用トレーラー製造を開始する。
- 1964年 - 本社を現在地に移転する。社名を「筑水農機株式会社」に改称。
- 1976年 - 大阪支店開設
- 1978年 - 運輸省(現:国土交通省)の型式認定車の生産開始をする。
- 1986年 - 林内作業車「やまびこ」林野庁長官賞受賞。
- 1989年 - CI導入し、「筑水キャニコム」に社名を変更する。小林亜星作曲、伊藤アキラ作詞による社歌を作成。
- 1995年 - 回転ダンプ式不整地運搬車「シャチ」が第7回中小企業優秀技術・新製品賞を受賞。
- 2001年 - 四輪駆動乗用草刈機「まさお」がグッドデザイン賞を受賞。
- 2003年 - 乗用草刈機「まさお」 財団法人日本発明振興協会考案功労賞を受賞。
- 2004年 - 盲導犬の育成及び普及促進支援スタート
- 2005年 - 「ブッシュカッタージョージ」福岡産業デザイン優秀賞を受賞。
- 2006年 - EJ10「ついてくるか〜い」福岡産業デザイン協議会福岡産業デザイン奨励賞を受賞。
- 2007年 - EG60「伝導よしみ」日刊工業新聞社第17回ネーミング大賞ビジネス部門4位
- 2007年 - CMX222 乗用草刈機「まさお」の新シリーズがグッドデザイン賞を受賞。*2度目。
- 2009年 - 乗用芝刈機「芝耕作」が日刊工業新聞社第19回ネーミング大賞ビジネス部門1位を受賞。
- 2010年 - 不整地運搬車「北国の春・・・ぉ。みなみの春・・・ぉ。」第20回ネーミング大賞ビジネス部門2位を受賞
- 2011年 - 電動式バイク「おでかけですカー」第21回日刊工業新聞社ネーミング大賞生活部門2位を受賞*5年連続入賞。
- 2011年 - 博多事務所「デザインの森博多」開設。
- 2015年 - カンブリア宮殿【農家&世界が感動!スーパーニッチ“ものづくり”に会長 包行均が出演。
- 2016年 - 東京事務所「グローカル・ヘッドワーク・オフィス」開設。
- 2017年 - 日刊工業新聞社 第27回ネーミング大賞 ビジネス部門2位。『製品名 クローラ運搬車「安全湿地帯」』※11年連続受賞
- 2018年 - 日刊工業新聞社 第28回ネーミング大賞 ビジネス部門1位。『製品名 雑草刈機「荒野の用心棒ジョージ」』※12年連続受賞
CI導入
[編集]- 1989年に、社名を筑水農機から現在の筑水キャニコムヘ変更した。キャニコム(CANYCOM)とは、「CAN CARRY ANY COMMUNICATION」をもとに考え出されたものであり、同時に「CANEYUKI COMPANY」(包行氏の会社)という意味でもある[1]。
商品開発
[編集]営業マンにビデオを持たせ生の感想を集める
[編集]- 営業マンに要請されているのは、ユーザーの声を拾ってくることである。2000年頃から営業マン全員がビデオカメラを持ち、ユーザーに会って感想を撮ってくることが課されている。ユーザーの声のうち褒める声は割り引いて聞きつつ、商品開発のヒントとして、ビデオをもとにユーザーニーズを推察すること。最終的には、既存製品を磨き上げるために、改良点、改善点をいかに拾って次の開発に活かすかが営業に与えられた課題である。また一方、ユーザーに褒めてもらうことはつくる側のモチベーションアップにつながるので、お客さんに褒めてもらったビデオを30分くらいに編集して、開発や工場の人に見せることも行っている[2]。
客の「ボヤキ」は、確実に購買につながるニーズ
[編集]- ボヤキには“ABC”の3ランクがある。
- 最低のCランクは、値段が高いというボヤキ。
- Bランクは、商品の改良につながるボヤキ。
- Aランクは、新商品の開発につながるボヤキ。
- 客のボヤキを「天の声」として受取る姿勢こそが、抜群の商品開発力につながる[3]。
営業拠点
[編集]グループ会社
[編集]- CANYCOM USA, INC. (アメリカ・シアトル)[1]
- 筑水農機(常州)有限公司 中国工場 ジャスパーガーデン
- CANYCOM KOREA, INC.(주)캐니콤코리아
主要商品
[編集]- 小型運搬車
- ピンクレディー
- ヒラリー
- 北国の春・・・ぉ。みなみの春・・・ぉ。
- イグレック・コア
- カネマル
- 伝導よしみ(発電機付車両)
- 小型特殊自動車
- ライガー
- 下町小町
- 林業機械
- 草刈機機械
- 草刈機「まさお」シリーズ
- 草刈機「軽井枝夫人」シリーズ
- ブッシュカッター「ジョージ」
- 荒野の用心棒「ジョージ」
- 建設機械車両(不整地運搬車)
- シャチ(回転ダンプシリーズ)
- 電動アシストカート
- ついてくるか〜い
- 電動駆動静香
- 立ち乗りひろしです。
- おでかけですカー - 原動機付自転車として扱われている。
- 電動4輪車 ピヨッコ (R44N)
- トランスミッション
- 超低速トランスミッション「ナ・ガ・ラミッション」
テレビ番組
[編集]- 日経スペシャル カンブリア宮殿 農家&世界が感動!スーパーニッチ"ものづくり"(2015年10月22日、テレビ東京)[5]
書籍
[編集]関連書籍
[編集]- 『ものづくりは、演歌だ。 義理と人情の“ものづくり"で世界一を目指す男』(著者:包行均)(2013年1月21日、ダイヤモンド社)ISBN 9784478023679
- 『これぞ、ザ・ネーミング~。』(著者:包行均)(2016年3月18日、日刊工業新聞社)ISBN 9784526075575
参考文献
[編集]- 古川貴久「3つの世紀を駆け抜ける老舗企業(11)株式会社筑水キャニコム」『九州経済調査月報』2002年4月、31-35頁。
- ザッツ営業編集部「(株)筑水キャニコム『草刈機まさお』を生んだ真面目な会社の開発支えるソリューション営業」『ザッツ営業』2006年6月、100-103頁。
- 木村元紀「地方から大マーケットで勝負 どうせやるなら世界一(Vol.18)筑水キャニコム」『Fole みずほ総合研究所株式会社 編』2009年6月、40-43頁。
- “「客のボヤキ」こそが「天の声」である -筑水キャニコム会長 包行 均”. PRESIDENT (2015年3月10日). 2015年5月2日閲覧。
脚注
[編集]- ^ a b 古川貴久 2002, p. 31-35.
- ^ ザッツ営業編集部 2006, p. 100-103.
- ^ PRESIDENT 2015.
- ^ 木村元紀 2009, p. 40-43.
- ^ 農家&世界が感動!スーパーニッチ"ものづくり" - テレビ東京 2015年10月22日