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第5期女流王将戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
第5期 女流王将戦
開催期間 1982年5月27日 - 1983年5月30日
前女流王将 林葉直子(初)
第5期女流王将 林葉直子(2期目)
挑戦者決定リーグ
リーグ
0 残留
中井広恵/蛸島彰子/谷川治恵/長沢千和子
リーグ
0 陥落
山下カズ子/関根紀代子
女流王将戦
第4期第6期 >
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第5期女流王将戦(だい5きじょりゅうおうしょうせん)は、1982年度(1982年5月27日 - 1983年5月30日)の女流王将戦である。女流王将戦三番勝負は、林葉直子女流王将と挑戦者の中井広恵女流二段[注 1]によって行われた[1]。結果は、林葉直子女流王将が2勝1敗でタイトルを防衛した[1][2]。林葉は2期連続2期目の女流王将獲得となった。

女流王将戦三番勝負

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対局者 第1局 第2局 第3局 [3]
1983年
4月3日
1983年
4月20日
1983年
5月30日
札幌市 福岡市 将棋会館
林葉直子 女流王将
[4]
女流王将防衛
中井広恵 女流二段
[5]

両対局者の合計年齢(第1局時点)は28歳11か月(林葉 15歳2か月、中井13歳9か月)で、将棋タイトル戦史上最年少記録。

挑戦者決定リーグ

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順位 女流棋士 備考 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 5回戦
1 蛸島彰子 女流名人 3 2 ●中井 ●谷川 ○関根 ○山下 ○長沢
2 谷川治恵 女流二段 3 2 ●山下 ○蛸島 ○長沢 ○関根 ●中井
3 関根紀代子 女流三段 1 4 陥落 ●長沢 ●中井 ●蛸島 ●谷川 ○山下
4 長沢千和子 女流初段 2 3 ○関根 ●山下 ●谷川 ○中井 ●蛸島
5 山下カズ子 女流四段 2 3 陥落 ○谷川 ○長沢 ●中井 ●蛸島 ●関根
6 中井広恵 女流2級 4 1 挑戦 ○蛸島 ○関根 ○山下 ●長沢 ○谷川

予選

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1回戦 2回戦 3回戦 決勝
山下カズ子 女流四段  
山下  
神田真由美 女流1級  
神田 D 挑戦者決定リーグ進出
山田久美 女流2級 A
山下カズ子 女流四段
 
寺下紀子 女流二段  
寺下 E
村山幸子 女流初段 B
多田 H
多田佳子 女流二段  
中井広恵 女流2級  
中井 I
中瀬奈津子 女流初段 C
宇治 F
宇治正子 女流1級  
兼田睦美 女流初段 J
森安多恵子 女流二段 G
兼田  
兼田睦美 女流初段  


敗者復活

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1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 決勝
J 兼田睦美 女流初段
D 神田真由美 女流1級
宇治
F 宇治正子 女流1級
宇治
C 中瀬奈津子 女流初段
中瀬
B 村山幸子 女流初段
中瀬
H 多田佳子 女流二段 挑戦者決定リーグ進出
 
中井広恵 女流2級
G 森安多恵子 女流二段
寺下
E 寺下紀子 女流二段
中井
A 山田久美 女流2級
中井
I 中井広恵 女流2級


脚注

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注釈

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  1. ^ 昇段規定のタイトル挑戦によって、女流二段に昇段した。昇段日は1983年4月1日。

出典

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  1. ^ a b 日本将棋連盟女流棋士会 2003, pp. 144–145
  2. ^ 女流王将特設ページ”. 囲碁・将棋チャンネル. 2022年2月11日閲覧。
  3. ^ a b c 近代将棋 1998年12月号「蛸島彰子と女流棋界の歩み』104–105頁。
  4. ^
    • 林葉直子女流王将は女流名人・女流王将の女流二冠(全2冠)[3]
    • 林葉直子女流王将の第1局時点での年齢は15歳2か月(69日)。
  5. ^
    • 挑戦者の中井広恵女流2級はタイトル挑戦により女流二段に特進[3]
    • 中井広恵女流二段の第1局時点での年齢は13歳9か月(283日)。

参考文献

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外部リンク

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