第34普通科連隊
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第34普通科連隊 | |
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観閲行進の様子 | |
創設 | 1962年(昭和37年)1月18日 |
所属政体 | 日本 |
所属組織 | 陸上自衛隊 |
部隊編制単位 | 連隊 |
兵科 | 普通科 |
所在地 | 静岡県 御殿場市 |
編成地 | 板妻 |
愛称 | 橘 |
上級単位 | 第1師団 |
担当地域 | 静岡県 |
第34普通科連隊(だいさんじゅうよんふつうかれんたい、JGSDF 34th Infantry Regiment)は、静岡県御殿場市の板妻駐屯地に駐屯する陸上自衛隊第1師団隷下の普通科連隊である[1]。
概要
[編集]本部管理中隊、5個普通科中隊、重迫撃砲中隊の6個中隊で編成される地域配備師団隷下の部隊である。連隊長は1等陸佐が充てられ、板妻駐屯地司令を兼務する。警備隊区は静岡県全域であり、訓練は主に富士地区演習場で実施している。
大日本帝国陸軍歩兵第34連隊(静岡)と同じ連隊番号と、橘周太の日露戦争・遼陽会戦での活躍に因む通称「橘連隊」を継承している。
沿革
[編集]- 1962年(昭和37年)
- 1963年(昭和38年)2月:三八豪雪災害派遣。
- 1964年(昭和39年)
- 1992年(平成 4年)3月27日:第1師団改編により、自動車化。
- 1998年(平成10年)8月:函南町豪雨災害派遣。
- 2000年(平成12年)
- 2002年(平成14年)
- 3月27日:政経中枢師団移行に伴い、重迫撃砲中隊を廃止し第5普通科中隊を新編。後方支援体制変換に伴い、整備部門を第1後方支援連隊第2整備大隊第3普通科直接支援中隊へ移管。
- 9月:米国実働訓練に参加。
- 2006年(平成18年)1月:第9次イラク復興支援群(当時の連隊長が第9次群長)。
- 2007年(平成19年)7月:新潟県中越沖地震災害派遣。
- 2011年(平成23年)
- 3月:東北地方太平洋沖地震災害派遣。
- 4月22日:重迫撃砲中隊を再編成、軽装甲機動車が配備。
- 2021年(令和3年)7月3日:熱海市伊豆山土石流災害(静岡県熱海市)派遣[3]。
- 2024年(令和6年)2月25日から3月9日:インド陸軍との共同訓練「ダルマ・カーディガン23」に参加[4]。
警備隊区
[編集]- 静岡県静岡市、浜松市、沼津市、三島市、富士宮市、島田市、富士市、磐田市、焼津市、掛川市、藤枝市、御殿場市、袋井市、裾野市、湖西市、伊豆市、御前崎市、菊川市、伊豆の国市、牧之原市、田方郡函南町、駿東郡清水町、駿東郡長泉町、駿東郡小山町、榛原郡吉田町、榛原郡川根本町、周智郡森町
部隊編成
[編集]- 第34普通科連隊本部
- 本部管理中隊「34普‐本」:軽装甲機動車、偵察用オートバイ
- 第1普通科中隊「34普‐1」:高機動車、81mm迫撃砲 L16
- 第2普通科中隊「34普‐2」:高機動車、81mm迫撃砲 L16
- 第3普通科中隊「34普‐3」:高機動車、81mm迫撃砲 L16
- 第4普通科中隊「34普‐4」:高機動車、81mm迫撃砲 L16
- 第5普通科中隊「34普‐5」:高機動車、81mm迫撃砲 L16
- 重迫撃砲中隊「34普‐重」:120mm迫撃砲 RT
整備支援部隊
[編集]主要幹部
[編集]官職名 | 階級 | 氏名 | 補職発令日 | 前職 |
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第34普通科連隊長 兼 板妻駐屯地司令 |
1等陸佐 | 兜智之 | 2023年 | 8月 1日第2師団司令部第3部長 |
代 | 氏名 | 在職期間 | 前職 | 後職 |
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1 | 山田積昭 | 1962年 | 1月18日 - 1963年 7月31日第13普通科連隊付 | 統合幕僚会議事務局第5幕僚室勤務 |
2 | 緒方等 | 1963年 | 8月 1日 - 1966年 7月15日生徒教育隊教育科長 | 自衛隊神奈川地方連絡部付 |
3 | 安本久 | 1966年 ※1968年 7月 1日 陸将補昇任 |
7月16日 - 1968年 7月15日自衛隊旭川地方連絡部長 | 第6師団副師団長 兼 神町駐屯地司令 |
4 | 上村健二 | 1968年 | 7月16日 - 1970年 7月15日自衛隊富士地方連絡部長 | 東部方面総監部第2部長 |
5 | 上原博 | 1970年 | 7月16日 - 1972年 3月15日第1師団司令部第3部長 | 陸上幕僚監部第5部学校班長 |
6 | 青井秀 | 1972年 | 3月16日 - 1974年 3月15日陸上自衛隊富士学校勤務 | 陸上自衛隊富士学校研究部第1課長 |
7 | 山本岩雄 | 1974年 | 3月16日 - 1976年 3月15日陸上幕僚監部第2部保全班長 | 東北方面総監部第3部長 |
8 | 矢部廣武 | 1976年 ※1977年 7月 1日 陸将補昇任 |
3月16日 - 1977年 7月31日陸上幕僚監部第2部付 | 北部方面総監部幕僚副長 |
9 | 安藏孝造 | 1977年 | 8月 1日 - 1979年 7月31日帯広駐屯地業務隊長 | 第1混成団副団長 |
10 | 清水幸雄 | 1979年 | 8月 1日 - 1981年 1月 9日陸上幕僚監部調査部付 | 陸上幕僚監部監理部総務課長 |
11 | 中才和明 | 1981年 | 1月10日 - 1983年 3月15日陸上自衛隊幹部学校学校教官 | 陸上自衛隊富士学校普通科部 研究課長 |
12 | 水野雅章 | 1983年 | 3月16日 - 1985年 8月 7日陸上自衛隊富士学校総合研究開発部 第1主任研究開発官 |
陸上自衛隊幹部学校主任研究開発官 |
13 | 長谷川重孝 | 1985年 | 8月 8日 - 1986年 7月31日陸上幕僚監部監理部総務課 広報室長 |
陸上幕僚監部教育訓練部訓練課長 |
14 | 西原大策 | 1986年 | 8月 1日 - 1989年 3月31日陸上自衛隊幹部学校学校教官 | 自衛隊山口地方連絡部長 |
15 | 石飛勇次 | 1989年 | 4月 1日 - 1991年 3月15日陸上幕僚監部教育訓練部訓練課 訓練班長 |
陸上幕僚監部人事部補任課長 |
16 | 本田憲之 | 1991年 | 3月16日 - 1993年 3月23日陸上自衛隊富士学校学校教官 | 中部方面総監部調査部長 |
17 | 石井利博 | 1993年 | 3月24日 - 1995年 6月29日陸上幕僚監部教育訓練部教育課 器材・演習場班長 |
東部方面総監部人事部長 |
18 | 櫻井大作 | 1995年 | 6月30日 - 1998年 7月31日中部方面総監部防衛部訓練課長 | 陸上自衛隊幹部候補生学校学生隊長 |
19 | 大竹伸宏 | 1998年 | 8月 1日 - 2001年 3月31日陸上自衛隊業務学校学校教官 | 霞ヶ浦駐屯地業務隊長 |
20 | 田上健吾 | 2001年 | 4月 1日 - 2003年 7月31日東部方面総監部防衛部防衛課長 | 西部方面総監部調査部長 |
21 | 木原士郎 | 2003年 | 8月 1日 - 2005年 3月31日部隊訓練評価隊副隊長 | 防衛大学校教授 |
22 | 小野寺靖 | 2005年 | 4月 1日 - 2006年12月 5日陸上自衛隊研究本部研究員 | 陸上幕僚監部総括副監察官 |
23 | 三浦直人 | 2006年12月 | 6日 - 2009年 3月31日統合幕僚学校教育課 第1教官室学校教官 |
北部方面指揮所訓練支援隊長 |
24 | 瀬戸山昭臣 | 2009年 | 4月 1日 - 2011年 7月31日第4師団司令部第3部長 | 第14旅団司令部幕僚長 |
25 | 斎藤兼一 | 2011年 | 8月 1日 - 2013年 8月21日陸上幕僚監部教育訓練部教育訓練課 総括班長 |
陸上自衛隊研究本部主任研究開発官 |
26 | 中本尚明 | 2013年 | 8月22日 - 2015年 3月31日陸上自衛隊幹部学校学校教官 | 北部方面指揮所訓練支援隊長 |
27 | 白川訓通 | 2015年 | 4月 1日 - 2016年 6月30日陸上幕僚監部装備部装備計画課 企画班長 |
統合幕僚監部運用部運用第2課長 |
28 | 山之内竜二 | 2016年 | 7月 1日 - 2018年12月19日第3師団司令部第3部長 | 陸上自衛隊教育訓練研究本部勤務 |
29 | 深田満男 | 2018年12月20日 - 2021年 | 9月29日東部方面総監部防衛部訓練課長 | 装備実験隊副隊長 |
30 | 水野克輝 | 2021年 | 9月30日 - 2023年 7月31日陸上幕僚監部人事教育部人事教育計画課 | 自衛隊三重地方協力本部長 |
31 | 兜智之 | 2023年 | 8月 1日 -第2師団司令部第3部長 |
主要装備
[編集]- 軽装甲機動車
- 高機動車
- 1/2tトラック/73式小型トラック
- 1 1/2tトラック/73式中型トラック
- 3 1/2tトラック/73式大型トラック
- 偵察用オートバイ
- 89式5.56mm小銃
- 5.56mm機関銃MINIMI
- 84mm無反動砲
- 81mm迫撃砲 L16
- 120mm迫撃砲 RT
廃止(改編)部隊
[編集]脚注
[編集]- ^ “陸自第1師団創立50周年記念式典 石原都知事「自衛隊守るべき憲法を考え直さないと」”. FNN. (2012年4月8日)
- ^ a b 朝雲新聞社編集局 編『陸上自衛隊20年年表』朝雲新聞社、1971年9月20日。
- ^ “静岡県熱海市における令和3年7月1日からの大雨に係る災害派遣について”. 防衛省 (2021年7月19日). 2021年7月21日閲覧。
- ^ (日本語) 令和5年度印陸軍との実動訓練(ダルマ・ガーディアン23) 2024年3月21日閲覧。
出典
[編集]- “防衛省人事発令”. 2016年6月17日閲覧。
外部リンク
[編集]- 第34普通科連隊
- 陸上自衛隊 板妻駐屯地【公式】 (@JGSDF_ITAZUMA) - X(旧Twitter)