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第三身分とは何か

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『第三身分とは何か』の1ページ目。

第三身分とは何か』(だいさんみぶんとはなにか、フランス語: Qu'est-ce que le Tiers-État ?)とは、エマニュエル=ジョゼフ・シエイエスが著したパンフレットである。フランス革命の原動力となった。タイトルは『第三階級とは何か』とも訳される。1789年に初版を刊行。フランス革命までに三版が刊行された。

書き出しの「第三身分とは何か?-すべてである。」に象徴されるように聖職者貴族に次ぐ第三身分である庶民の権威を明らかにし、国民主権代議制など近代憲法の基本原理の理論化が説かれる。

抜粋

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Qu'est-ce que le Tiers-État ? Le plan de cet Écrit est assez simple. Nous avons trois questions à nous faire.

1º Qu’est-ce que le Tiers-État ? Tout.
2º Qu’a-t-il été jusqu’à présent dans l’ordre politique ? Rien.
3º Que demande-t-il ? À y devenir quelque chose.

(仮訳) 第三身分とは何か?この執筆の見通しはとてもシンプルだ。我々には自問すべき三つの問いがある。

1º 第三身分とは何か?すべてである。
2º 政治秩序にこれまで何が起きたか?何も。
3º 何を求めているのか?何かになることを。

影響

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フランス革命史において度々シエイエスの言葉が引用された。また今日で当たり前となった「法の下の平等にある国民」といった概念は『第三身分とは何か』によって浸透したとされる。

参考文献

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  • エマニュエル=ジョゼフ・シエイエス 著、稲本洋之助川出良枝伊藤洋一松本英実 訳『第三身分とは何か』岩波文庫、2011年。ISBN 9784003400616 

邦訳

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