第一次能代事件
表示
第一次能代事件(だいいちじのしろじけん)とは、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)によるスパイ事件[1][2][3]。1963年(昭和38年)4月1日検挙[1][2][3][注釈 1]。
概要
[編集]この事件は、拳銃(トカレフ)、無線機、乱数表、偽造運転免許証、日本・アメリカ合衆国・大韓民国の紙幣を所持した北朝鮮工作員2名(氏名不詳)が日本に密入国しようとして失敗し、1963年4月1日、秋田県能代市内浜において水死体で発見されたスパイ事件である[1][2]。携行品から北朝鮮工作員と特定された[3]。日本を経由して韓国に向かい、対南工作にあたろうとしたものではないかとも推定される[3]。
1963年11月21日、秋田地方検察庁は、出入国管理令違反の2名に対し、被疑者死亡につき不起訴処分とした[1]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]参考文献
[編集]- 清水惇『北朝鮮情報機関の全貌―独裁政権を支える巨大組織の実態』光人社、2004年5月。ISBN 4-76-981196-9。
- 高世仁『拉致 北朝鮮の国家犯罪』講談社〈講談社文庫〉、2002年9月(原著1999年)。ISBN 4-06-273552-0。
- 諜報事件研究会『戦後のスパイ事件』東京法令出版、1990年1月。
関連文献
[編集]- 外事事件研究会『戦後の外事事件―スパイ・拉致・不正輸出』東京法令出版、2007年10月。ISBN 978-4809011474。