笠井鎮夫
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笠井 鎮夫(かさい しずお、1895年12月27日 - 1989年5月21日)は、日本の文学研究者、スペイン語学・文学者、翻訳家。東京外国語大学名誉教授。日本の怪異譚にも関心をもち、僖真 学人を名乗った。
来歴
[編集]岡山県岡山市出身[1]。1919年東京外国語学校西語学科卒業[1]。同年4月同校助教授[1]。1929年同校教授[1]。1949年東京外国語大学教授、同年7月から1951年まで同大学附属図書館長を兼任[1]。1959年定年退官、名誉教授[1]、南山大学教授、1972年退職。
栄典・受賞
[編集]1965年6月、スペイン政府からイサベル・ラ・カトリカ勲章を受章[1]。
著書
[編集]スペイン語 / タガログ語関係
[編集]- 『西班牙語四週間』(大学書林) 1933
- 『西班牙語文法要覧』(大学書林) 1936
- 『現代西班牙語讀本』(編、大学書林) 1937.5
- 『西班牙語入門』(三省堂、語學入門叢書) 1940.5
- 『比律賓会話要訣 日本語 - 西班牙語 - タガログ語』(外語学院出版部、大東亜共栄圏会話叢書) 1942
- 『タガログ語語彙』(三省堂) 1944
- 『西班牙語四週間』(大学書林) 1949
- 『実用西班牙語会話』(大学書林) 1949
- 『笠井スペイン語講座』全2巻(白水社) 1954 - 1955
- 『基礎スペイン語』(大学書林) 1955
- 『日西会話練習帖』(編、大学書林) 1955
- 『実用スペイン語会話』(大学書林) 1960
- 『スペイン紀行 この国に美と真実をさぐる』 (東都書房) 1960.5
- 『スペイン語初学記 語学教師の人生記録』(昭森社) 1962
- 『スペイン語手紙の書き方』(大学書林) 1968.3
- 『分類スペイン語単語集』(大岩勉共編、大学書林) 1969
- 『談話体上級スペイン語研修』(大学書林) 1978.11
- 『現代実用スペイン語』(細川幸夫共編著、朝日出版社) 1981.3
- 『スペイン語の入門』(朝日出版社) 1981.4
- 『スペイン語上達本 中級用』(大学書林) 1981.11
- 『社交スペイン語 - 手紙と演説』(大学書林) 1988.3
怪異譚
[編集]- 『近代日本霊異実録』(昭森社) 1966
- 『日本神異見聞伝』(山雅房) 1974
- 『僖真学人神霊談義』(山雅房) 1982.12
翻訳
[編集]- 『バスク牧歌調』(ピオ・バローハ、新潮社、海外文学新選) 1924
- 『世界短篇小説大系 古代篇 ルカノール伯爵』(ドン・フワン・マヌエル、近代社) 1925
- 『世界短篇小説大系 南欧及北欧篇』(近代社) 1926
- 「突発する恋・死の鏡」 (ウナムーノ)
- 「放浪の子エリサビテ」 / 「往診の夜」 / 「秘密結社「ロス・チヤペラウンデイス・デル・ビダソア」結党余聞」 / 「鐘の奇蹟」 (バローハ)
- 「幼き日の思ひ出の一つ」 (バルデス)
- 「いのちの泉」 (バサーン)
- 「黒猫」 (バリエインクラン)
- 『ピグマリオンの親方』(グラウ、第一書房、近代劇全集36) 1930
- 『西班牙人形綺想曲』(ハシント・グラウ、弘文堂書房、世界文庫) 1940
- 『西班牙奇譚現代傑作選集』(三學書房) 1940
- 「マドリー陋巷圖繪」(バローハ)
- 「渾身是れ男性」(ウナムーノ)
- 「怪談「女と黒猫」」(バーリュ・インクラーン)
- 「白雲悠々」(アソリーン)
- 「落日の賦」(ブラスコ・イパーニュス)
- 『海上を飛んだ胡蝶』(ハシント・ベナベンテ、今日の問題社、ノーベル賞文学叢書14) 1941