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穴部

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
康熙字典 214 部首
禾部 穴部 立部
1 丿 2
3
广
4
5
6
7
8
9
10 11 鹿
12 13 14 15
16 17

穴部けつぶは、漢字部首により分類したグループの一つ。 康熙字典214部首では116番目に置かれる(5画の22番目、午集の22番目)。

概要

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「穴」字は洞穴を意味する。人が入ることのできる空間があり、洞穴に野宿することを「穴居」と言った。引伸して洞穴を利用した住居、動物の巣穴、墓穴、物に開けられた穴などを意味する。また動詞として穴を穿つことをも意味した。

説文解字』は土室であり、家を表す「」と声符の「」で構成される形声文字とするが、甲骨文を見ると、全部で洞穴や土室の象形とも考えられる。

偏旁の意符としては洞穴や空間に関することを示す。

穴部はこのような意符を構成要素とする漢字を収める。

字体差

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1画目

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」同様、印刷書体(明朝体)における「穴」字の1画目には地域による差異がある。『康熙字典』は1画目を短い縦棒とし、日本・韓国はこれに従う。一方、中国の新字形・台湾の国字標準字体・香港の常用字字形表はこれを点画としている。

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冠の位置にあるときの「八」部分は、『康熙字典』・日本・韓国では右の払いを釣り鉤、すなわち「儿」形に変化させる(ただし、『康熙字典』の「空」は「」をそのまま用いている)。台湾・香港の標準字体は釣り鉤がない。一方、中国の新字形ではこれを「ハ」のように長い点画に変化させる。

日本 韓国 台湾・香港 中国大陸
穴 空 穴 空 穴 空 穴 空

部首の通称

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  • 日本:あな・あなかんむり
  • 中国:穴寶蓋、穴字頭
  • 韓国:구멍혈(gumeong hyeol bu、あなの穴部)
  • 英米:Radical cave

部首字

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例字

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