石橋犀水
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石橋 犀水(いしばし さいすい、明治29年〈1896年〉1月9日 - 平成5年〈1993年〉2月15日)は日本の書家、書道教育家。本名は啓十郎。新吉富村名誉村民。正五位。文学博士。公益財団法人日本書道教育学会会長で書家の石橋鯉城は息子、書家の松本子游は娘、書家の松本筑峯は女婿(子游の夫)。
来歴
[編集]日下部鳴鶴・西川萱南・比田井天来に師事し、戦後は財団法人日本書道教育学会を設立するなど、書道教育の確立に尽力した。楊守敬が日下部鳴鶴を介して日本に伝えた廻腕法(廻腕執筆法)を受け継いだ。東京美術学校講師。新潟大学書道科初代教授。昭和を代表する書家であり、書道教育の第一人者である。
年譜
[編集]- 1896年(明治29年) - 福岡県築上郡新吉富村内大字矢方(現・上毛町)に生まれる。
- 1912年(明治45年) - 小倉師範学校入学。西川萱南に師事。
- 1919年(大正 8年) - 広島高等師範学校入学。
- 1921年(大正10年) - 広島高等師範学校卒業、小倉師範学校教諭。
- 1932年(昭和 7年) - 小倉師範学校教諭を辞し、広島文理科大学(現・広島大学)入学。
- 1935年(昭和10年) - 広島文理科大学卒業、広島高等師範学校講師。
- 1936年(昭和11年) - 広島陸軍幼年学校教官兼務。
- 1939年(昭和14年) - 没した比田井天来を継ぎ、東京美術学校(現・東京芸術大学)講師、東京陸軍幼年学校教授兼務。
- 1949年(昭和24年) - 新潟大学教授。
- 1950年(昭和25年) - 尾上柴舟を迎え、日本書道教育学会を設立。
- 1957年(昭和32年) - 文学博士の学位を受ける。
- 1970年(昭和45年) - 勲三等瑞宝章受章。
- 1980年(昭和55年) - 新吉富村名誉村民。
- 1993年(平成 5年) - 死去、正五位。