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真柳誠

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

真柳 誠(まやなぎ まこと、1950年9月 - )は、日本の医史学者。博士(医学)博士(文学)。薬剤師、鍼灸師。茨城大学名誉教授[1]日本医史学会日本医史学会監事[2]東亜医学協会理事[3]。研究分野は漢字文化圏の医学史本草学史、医薬文化交流史、医薬書誌学。

略歴

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北海道札幌市生まれ。1977年東京理科大学薬学部卒業。1980年日本鍼灸理療専門学校本科卒業後、北京語言学院[4]現代漢語課程・北京中医学院[5]進修課程に留学(1980年-1983年)。1983年より北里研究所東洋医学総合研究所に勤務。1996年より国立大学法人茨城大学人文学部教授、2016年より同大学名誉教授。1983年に矢数道明大塚恭男の門下に入り、以後、東洋医学の歴史研究に従事。

1992年、昭和大学大学院医学研究科(薬理学)にて「ラット肝の薬物代謝酵素と脂質過酸化に及ぼすセリ科・キク科和漢薬の影響」で博士(医学)号取得。2015年、京都大学大学院文学研究科にて「黄帝医籍研究―成書と伝承、孔穴・経脈の認知と変遷」で博士(文学)号取得。

受賞歴

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  • 1993年:日本医史学会第5回矢数医史学賞(小曽戸洋と共同受賞)[6]
  • 1995年:第5回生存科学研究武見奨励賞[7]
  • 1997年:東亜医学協会第1回漢方研究奨励賞(小曽戸洋と共同受賞)[8]
  • 2016年:日本医史学会第28回矢数医史学賞 [9]

著書

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  • 小曽戸洋、真柳誠編:『和刻漢籍医書集成』、第1-16輯、エンタプライズ、1988-1992年
  • 北里研究所附属東洋医学総合研究所医史文献研究室編:『小品方・黄帝内経明堂古鈔本残巻』、北里研究所東洋医学総合研究所、1992年
  • 真柳誠翻訳編集監修:『中国本草図録』、全11冊、中央公論社、1992-93年
  • 真柳誠著:『龍谷大学大宮図書館和漢古典籍貴重書解題(自然科学之部)』、龍谷大学、1997年
  • 日本東洋医学会・傷寒金匱編刊小委員会(真柳誠・小曽戸洋・天野陽介):『〔善本翻刻〕傷寒論・金匱要略』、日本東洋医学会、2009年
  • 真柳誠編著:『跨境的傳統,飛翔的文化―漢字文化圏之醫史』、福建科学技術出版社、2014年
  • 真柳誠著:『黄帝医籍研究』、汲古書院、2014年
  • MAYANAGI Makoto Edited, "Medical Treatment and Its Indigenization in the Sinographic Cultural Sphere", ACTA ASIATICA (BULLETIN OF THE INSTITUTE OF EASTERN CULTURE) No. 115, THE TŌHŌ GAKKAI (2018)
  • 真柳誠著、郭秀梅訳:『黄帝醫籍研究』、人民衛生出版社、2020年
  • 日本医史学会編:『医学史事典』(共編著)、丸善出版、2022年

研究助成

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  • 真柳誠(研究代表者):東アジアにおける医薬書の流通と相互影響、文部科学省科学研究補助金特定領域研究(A)(2)、2001-2004年度[10]
  • 真柳誠(研究代表者):中国古医籍が日・韓・越の伝統医学形成史に与えた影響の書誌学的研究、日本学術振興会科学研究補助金基盤研究(B)(海外学術調査)、2006-2009年度[11]
  • 真柳誠(研究代表者):漢字文化圏古医籍の定量的比較研究-各国伝統医学が共有可能な歴史観の確立、JFE21世紀財団2007年度アジア歴史研究助成[12]
  • 真柳誠(研究代表者):日本学術振興会科学研究成果公開促進費「学術図書」265102、黄帝医籍研究、平成26(2014)年度[13]

脚注

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外部リンク

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