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真光寺 (山武市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
真光寺
所在地 千葉県山武市松尾町借毛本郷1238-1
位置 北緯35度36分37秒 東経140度28分22秒 / 北緯35.61028度 東経140.47278度 / 35.61028; 140.47278座標: 北緯35度36分37秒 東経140度28分22秒 / 北緯35.61028度 東経140.47278度 / 35.61028; 140.47278
山号 遍照山
院号 地藏院
宗派 天台宗
本尊 地蔵菩薩
創建年 仁和年間
開基 遍照
正式名 遍照山地藏院眞光寺
札所等 九十九里七福神・布袋尊
文化財 六観音と六地蔵
法人番号 3040005010566 ウィキデータを編集
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真光寺(しんこうじ)は、千葉県山武市松尾町借毛本郷(かしけほんごう)[注 1]にある天台宗の寺院。遍照山地蔵院真光寺、本尊は地蔵菩薩

概要

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延暦8年(789年蝦夷との戦いに敗れた征東大将軍紀古佐美が、帰途当地で兵糧を得た際、折戸(現在の山武市松尾町折戸)に堂宇を建立したのが始まりとされる[2]仁和年間(885年-888年)に遍照僧正が遍照山真光寺として開基したといわれ、天台宗上総四本山の一つに数えられていた[3]鎌倉時代末期に折戸より現在地に移転、その後焼失したが正徳期(1711年-1716年)に再興された[2]。現在の本堂は、文化6年(1809年)に建立したものを、昭和62年(1987年)に改修したものである[3]

明治32年(1899年)9月天台座主中山玄航が来寺し3日間の説教があった[1]。明治33年(1900年比叡山延暦寺の直末となる[4]

本堂正面前庭に対をなして立てられている、「六観音[注 2]と六地蔵[注 3]」は、寛文2年(1662年)の造立で、この種の石造物としては極めて古いものであり、山武市の有形文化財である[5]

アクセス

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脚注

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注釈

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  1. ^ 紀古佐美が兵糧を求めた際、里人が立ち毛を刈り取り提供したところ、借毛の名を賜ったという[1]
  2. ^ 六角柱の各面に、聖観音・千手観音・馬頭観音・十一面観音・如意輪観音及び准堤観音が陽刻されている。
  3. ^ 六道に輪廻転生する衆正を済度する地蔵の分身六体が陽刻されている。

出典

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  1. ^ a b 『角川日本地名大辞典 12 千葉県』 241頁
  2. ^ a b 『千葉県の地名』 727頁
  3. ^ a b まるごとe!ちば - 真光寺
  4. ^ 『山武郡郷土誌』 503頁
  5. ^ 山武市ホームページ - 六観音と六地蔵

参考文献

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  • 角川日本地名大辞典編纂委員会『角川日本地名大辞典 12 千葉県』 角川書店、1984年、ISBN 4-04-001120-1
  • 小笠原長和『千葉県の地名(日本歴史地名大系 12)』平凡社、1996年。ISBN 978-4-582-49012-1
  • 千葉県山武郡教育会 『山武郡郷土誌』、大正5年初版、昭和62年 復刻版発行、臨川書店、ISBN 4-653-01582-1

関連項目

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外部リンク

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