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眞野家住宅 (犬山市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
眞野家住宅
情報
構造形式 木造、瓦葺[1]
建築面積 219 m² [1]
階数 2階建[1]
竣工 1894年[1]
所在地 484-0083
愛知県犬山市犬山東古券57
座標 北緯35度22分50.8秒 東経136度56分21.8秒 / 北緯35.380778度 東経136.939389度 / 35.380778; 136.939389 (眞野家住宅)座標: 北緯35度22分50.8秒 東経136度56分21.8秒 / 北緯35.380778度 東経136.939389度 / 35.380778; 136.939389 (眞野家住宅)
文化財 登録有形文化財
指定・登録等日 2005年2月9日[1]
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眞野家住宅(真野家住宅、まのけじゅうたく)は、愛知県犬山市犬山東古券57にある町屋。主屋・離座敷・土蔵・高塀が登録有形文化財[1][2][3][4]。中本町と呼ばれる地区にある。

歴史

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眞野家の歴史

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眞野家は丹羽郡における大地主である[5]。眞野九郎右衛門は1892年(明治25年)に設立された丹葉銀行[6]頭取や尾北貯蓄銀行頭取を務めた[7]。1894年(明治27年)に主屋や離座敷が建てられた[1][2]

1954年(昭和29年)から1958年(昭和33年)まで初代犬山市長を務めた真野幸太郎も眞野家出身である[8]

保存・活用

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2005年(平成17年)2月9日、主屋・離座敷・土蔵・高塀の4件が登録有形文化財に登録された。なお、犬山市では同時に旧磯部家住宅の5件、小島家住宅の7件、伊藤家住宅の2件、遠藤家住宅主屋も登録されている。

2024年(令和6年)2月時点で、建物を宿泊施設とする改修が進行中である[8]

建築

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  • 主屋
    • 木造2階建、切妻造、桟瓦葺、渡り廊付[1]。建築面積219平方メートル[1]犬山城下の主街道(中本町通り)に西面して建つ[1]
    • 1894年(明治27年)竣工[1]
  • 離座敷
    • 木造平屋建、桟瓦葺[2]。北側は切妻造、南側は寄棟造[2]。建築面積42平方メートル[2]。主屋の裏に中庭を挟んで建つ[2]。8畳の座敷、4畳の次の間からなる[2]
    • 1894年(明治27年)竣工[2]
  • 土蔵
    • 土蔵造2階建、切妻造、桟瓦葺[3]。建築面積121平方メートル[3]
    • 1894年(明治27年)竣工[3]
  • 高塀
    • 木造、瓦葺[4]。延長29メートル[4]。敷地の東側半分と道路を仕切っている屋根付の高塀[4]。高さは5メートルにもなり、桟瓦葺の屋根がかけられている[4]
    • 1894年(明治27年)竣工[4]

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j k 眞野家住宅主屋 文化遺産オンライン
  2. ^ a b c d e f g h 眞野家住宅離座敷 文化遺産オンライン
  3. ^ a b c d 眞野家住宅土蔵 文化遺産オンライン
  4. ^ a b c d e f 眞野家住宅高塀 文化遺産オンライン
  5. ^ 『地主名鑑 第1編』不動産研究会名古屋事務所、1918年、p.14
  6. ^ 丹葉銀行は1931年(昭和6年)に任意解散した。
  7. ^ 早川大介「明治・大正期の愛知県における貯蓄銀行の展開と再編」『愛知県史研究』第19号、2015年
  8. ^ a b 「わが街 ぶらり探訪 犬山・小島家住宅と真野家住宅 改修へ 文化財に泊まって保存」『中日新聞』2024年2月28日

外部リンク

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