コンテンツにスキップ

相場均

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
相場 均
(あいば ひとし)
生誕 相場 均
(あいば ひとし)
(1924-12-05) 1924年12月5日
日本の旗 日本東京
死没 (1976-09-03) 1976年9月3日(51歳没)
日本の旗 日本長野県松本市
急性心不全
居住 日本の旗 日本
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
西ドイツの旗 西ドイツ
国籍 日本の旗 日本
研究分野 心理学
精神病理学
研究機関 早稲田大学
慶應義塾大学
コロンビア大学
テキサス大学
テュービンゲン大学
出身校 早稲田大学文学部心理学科
医学博士慶應義塾大学1960年
プロジェクト:人物伝
テンプレートを表示

相場 均(あいば ひとし、1924年12月5日 - 1976年9月3日)は、日本心理学者。専門は、臨床心理学精神病理学学位は、医学博士慶應義塾大学1960年[1][2]早稲田大学教授・コロンビア大学教授を歴任。妻は女優の高田敏江。妹は宗教哲学者の川中なほ子

略歴

[編集]

東京生まれ。1950年早稲田大学文学部心理学科卒。桜ヶ丘保養院神経科勤務、慶應義塾大学医学部神経科助手を経て、1951年米国テキサス大学オースティン校[3]1954年西ドイツテュービンゲン大学客員研究員[4]1956年早稲田大学文学部助教授1960年医学博士慶應義塾大学[2]。後にコロンビア大学客員教授早稲田大学文学部心理学科教授1976年急性心不全により長野県松本市で死去[1]

人物

[編集]

公害による住民の心理調査や精神病理学の研究を行った。

学会

[編集]

著書

[編集]

単著

[編集]
  • 『性格 素質とのたたかい』中央公論社中公新書 14〉、1963年5月。 
  • 『感覚の世界 見る、聞く、さわる、味をみる』講談社ブルーバックス B-19〉、1964年8月。 
  • 『うその心理学』講談社〈講談社現代新書 36〉、1965年3月。 
  • 『現代人の精神衛生』大日本図書〈現代心理学ブックス〉、1965年5月。 
  • 『異常の心理学』講談社〈講談社現代新書 184〉、1969年4月。 
  • 『能力開発自主トレーニング 心理学に基づく能力開発マシン』学習研究社〈Gakken business〉、1969年5月。 
  • 『人の心は動かせる 説得の心理』学習研究社〈Gakken business〉、1969年9月。 
  • 『孤独の考察 現代人の心と行動』平凡社、1972年10月。 
  • 『幸福への条件』毎日新聞社、1976年11月。 
  • 『心との出会い』毎日新聞社、1977年12月。 
  • 『現代人の精神分析』講談社〈講談社学術文庫 252〉、1978年6月。 

編著

[編集]
  • 『劣等感 自我との闘い』実業之日本社〈実日新書カルチュア 16〉、1967年7月。 
  • 『異常性欲』至文堂〈現代のエスプリ No.61〉、1972年8月。 
  • 『青年期 危機と独創の時代』芸林書房、1972年9月。 
  • 『現代青年心理学』芸林書房、1977年10月。 

翻訳

[編集]

監修

[編集]
  • 『現代精神病理学のエッセンス フロイト以後の代表的精神病理学者の人と業績』相場均・荻野恒一監修、ぺりかん社〈ぺりかん・エッセンス・シリーズ 10〉、1979年5月。 

共著

[編集]
  • 清原健司、相場均『精神衛生序説』前野書店、1957年1月。 
  • 新美良純、相場均『GSR研究の手引 これからGSR研究をはじめる人のために』山越製作所、1957年3月。 
  • 『行動科学としての心理学 心のしくみ』芸林書房、1970年4月。 

共編

[編集]
  • 加藤, 正明、相場, 均、南, 博 編『文化の臨床社会心理学』誠信書房〈現代人の病理 第1巻〉、1972年4月。 
  • 木村, 駿、相場, 均、南, 博 編『文化の臨床社会心理学』誠信書房〈現代人の病理 第2巻〉、1972年8月。 
  • 滝沢, 清人、相場, 均、南, 博 編『家族の臨床社会心理学』誠信書房〈現代人の病理 第3巻〉、1973年1月。 
  • 浅井, 正昭、相場, 均、南, 博 編『エロスの臨床社会心理学』誠信書房〈現代人の病理 第4巻〉、1974年3月。 
  • 荻野恒一・相場均・南博 編『臨床社会心理学の基礎』誠信書房〈現代人の病理 第5巻〉、1975年4月。 

共編著

[編集]
  • 南博、相場均、なだいなだ『病める心と社会 現代人の異常心理』野火書房、1968年10月。 

論文

[編集]
  • 「精神電流現象に関する研究」 『医学評論』 1950
  • 清原健司と共著 「逆行性健忘症の一例について-心理学的諸検査」 『心理学研究』 第23巻 2号 1952
  • 「G.S.R.の精神医学的応用」 『フィロソフィア』 1954
  • 「ノイローゼ」 『年報社会心理学』 第6号 1965
  • 加藤正明らとのシンポジウム 「精神衛生と社会心理学-医療社会への適用」 『早稲田大学心理学年報』 第3巻 1971
  • 木村駿らと共著 「過疎地域社会の住民意識に関する臨床社会心理学的研究」 『年報社会心理学』 第14号 1973

出典

[編集]
  1. ^ a b 『うその心理学』講談社、1965年3月。ISBN 9784061154360  カバー裏側 著者紹介 第38刷1980年発行版
  2. ^ a b 相場均. “思春期における体質および発達の諸形態と皮膚電気抵抗の関係についての研究”. 国立国会図書館. 2013年2月24日閲覧。
  3. ^ 相場均「アメリカだより(その2)」(PDF)『幼兒の教育』第51巻第3号、1952年、51頁、2012年8月15日閲覧 
  4. ^ 相場均「ドイツだより」(PDF)『幼兒の教育』第54巻第2号、1955年2月1日、26-27頁、2012年8月15日閲覧 

関連項目

[編集]