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白柳美彦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

白柳 美彦(しろやなぎ よしひこ、1921年2月 - 1992年3月28日)は、日本の評論家翻訳家児童文学者

少年小説の作者、『シートン動物記』や『赤毛のアン』の翻訳者として知られる。

略歴

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静岡県浜松市出身。白柳秀湖の甥あるいは息子と自称したことがあるが、これは事実ではない。

1938年、旧制第一高等学校在学中、一高空手部員として鎌倉市深田久弥宅を訪問し、当時深田の夫人だった北畠八穂と出会う。

1944年、東京帝国大学農学部卒業。学徒動員二等兵として入営し、名古屋で兵役生活を送る。

1948年から鎌倉山で北畠と同棲した(深田の不実のため北畠は1943年に離婚していた)。入籍はせず、事実婚だった。

1982年12月、北畠の死を看取る。

著書

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  • 『インド神話の口承』(鷺の宮書房) 1968

翻訳

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  • 『世界の屋根を行く』(ヘディン、宝文館、少年少女世界探検開発文庫) 1957
  • 『インドの神話』(宝文館、中学生世界神話全集1 (インド編)) 1959
  • 『海底王国のひみつ』(ドイル、岩崎書店、ドイル冒険・探偵名作全集9) 1960
  • 『中央アジア探検記 / 東方見聞記』(ヘディン / マルコ・ポーロ、あかね書房、少年少女世界ノンフィクション全集) 1961
  • パスツール伝』(ラド、講談社、世界ジュニアノンフィクション全集9 (伝記編2)) 1962
  • 『青い大陸』(クィリチ、講談社、世界ジュニアノンフィクション全集13 (探検編4)) 1962
  • フランダースの犬』(ウィーダ、講談社、世界の名作) 1965
  • 『そばかすとエンゼル』(ジーン・ポーター、講談社マスコット文庫) 1966
  • ロビンソン漂流記』(デフォー、講談社、世界名作全集) 1966
  • 『ピーターは忙しい』(ジーン・ウェブスター、講談社マスコット文庫) 1967
  • シートン動物記』(実業之日本社) 1968
  • 失われた世界』(コナン・ドイルポプラ社、世界の名著) 1968
  • 『白い大陸南極へ』(スコット、講談社、世界の名作図書館) 1969
  • 『黒い真珠』(スコット・オデル、ポプラ社、世界子どもの文学) 1969
  • 宝島』(スチーブンスン、文研出版、文研児童読書館) 1970
  • 『ムーンフリートの秘宝』(M・フォークナー、学習研究社、少年少女サスペンス冒険) 1970
  • 『無人島の王さま』(マーチン・バラード、学習研究社、アドベンチャー・ブックス) 1972
  • 『さばくに消えた古代王国』(ヘディン、あかね書房、少年少女世界の大探検) 1975
  • 『ビーバーバード』(R・アンダーヒル、太平出版社、母と子の図書室) 1975
  • トム・ソーヤの冒険』(マーク・トウェイン、実業之日本社、マイマイジュニア) 1976
  • 『名探偵トム・ソーヤー ソーヤーの大旅行』(マーク・トウェイン、実業之日本社) 1976
  • 『王女とカーディー少年』(ジョージ・マクドナルド、太平出版社、マクドナルド童話全集) 1978
  • 赤毛のアン』(モンゴメリ、ポプラ社文庫) 1978
  • アンの青春』(モンゴメリ、ポプラ社文庫) 1981
  • アンの愛情』(モンゴメリ、ポプラ社文庫) 1983
  • 『シートン動物記』1 - 3 (偕成社文庫) 1989