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癜風

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
癜風
白色癜風を発症した身体(左)と原因菌のマラセチア属(右)
概要
診療科 感染症内科学, 皮膚科学, 寄生虫学
分類および外部参照情報
ICD-10 B36.0
ICD-9-CM 111.0
DiseasesDB 10071
MedlinePlus 001465
eMedicine derm/423
MeSH D014010

癜風(でんぷう、: Tinea versicolor)は、マラセチア属の癜風菌(Malassezia furfur)による皮膚感染症で、無症状の鱗屑を伴う斑が多発する。癜風は良性であり人から人への感染性はないと考えられ、発症者の大半は健康である[1]。熱帯地方では人口の20-30%が罹患していると報告されている[2]

病変部は日焼けで黒くならないため、に診断されることが多い。ありふれた日和見感染の一つであるが気づかない人が多く、一般的に認知されていない[1]M. furfur によって産生されるアゼライン酸が、メラニン合成に関わるモノフェノールモノオキシゲナーゼを阻害することで、皮膚の脱色や着色が生じる[1]

原因菌

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原因

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癜風菌への感染によるが、皮膚の常在菌として存在しており、ほとんどの人では発症せず無害である[1]。当該疾患に対する感受性を高める因子は、高温多湿、コルチコステロイド、妊娠、低栄養、糖尿病、その他の疾患による免疫抑制がある[1]。遺伝的に、マラセチア属真菌が増殖しやすい体質の人もいる[3]

症状

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病変を生じた皮膚の例

細かい鱗屑が付着する淡褐色斑(黒色癜風)あるいは脱色素斑(白色癜風)ができる。好発部位は背部胸部頸部上腕腋窩などで、からにかけて発症および悪化しやすく、痒みを伴わないことが多い。

癜風で生じる色素減少は、数カ月から数年をかけて回復する[1]

診断

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  • 臨床的な外観
  • KOH法による直接鏡検
  • ウッド灯検査

治療

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出典・脚注

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  1. ^ a b c d e f g 癜風 MSDマニュアル プロフェッショナル版
  2. ^ 清佳浩、Malassezia 関連疾患 日本医真菌学会雑誌 2006年 47巻 2号 p.75-80, doi:10.3314/jjmm.47.75
  3. ^ 癜風(でんぷう) MSDマニュアル 家庭版

関連項目

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外部リンク

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