甲斐正明
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甲斐 正明(かい まさあき)は、AV監督。甲斐正明事務所(現・ブリット)前代表。1969年(昭和44年)生まれ。
企画系AVというジャンルで破竹の勢いで売り上げを伸ばし、2003年(平成15年)・2004年(平成16年)のAVレンタル回転率首位を独占、全国TSUTAYAを始めレンタルビデオチェーンには甲斐正明のコーナーが各店設置されていた。
素人ナンパモノのシリーズは、他の追随を許さず、『顔は○○カラダは車中!!』シリーズは民放でパロディ化され話題に。
問題作『AVアイドルを舞台に上げてヤジとイジメで犯しまくる』(三部作)はAV女優及び業界自体を全否定した上でサディズムの極みを表現し、アダルトビデオの既成概念を破ったとされる。
略歴
[編集]2004年(平成16年)まではレンタル中心のホットエンターテイメントで企画、監督、プロデュースを行っていたが、2005年(平成17年)1月には「高橋がなりに引導を渡した男」と銘打って、ソフト・オン・デマンドを通じセル業界へ参入した。ソフト・オン・デマンドを通じての作品の販売は2007年(平成19年)1月31日をもって終了した。
また本業であるAV監督に加え、雑誌執筆などマルチに活躍。2006年(平成18年)9月11日に自らのナンパ体験を綴った『超プロが教える口説きのマニュアル〜150の必勝ルール』刊行、『Quick Japan』(太田出版)でのエッセイ連載、東スポでも長きに渡っての連載。また雑誌『甲斐正明』(ワニマガジン)も出版、ぶんか社、竹書房などでも連載を持っていた。
新宿駅東口に突如自らの名前だけの巨大看板を半年出したり(その後渋谷駅前に移転)、山形国際ドキュメンタリー映画祭に自らのAV作品(『AVアイドルを舞台に上げてヤジとイジメで犯しまくるII』)を出品したり、街宣車を走らせるなど従来のAV監督にはあまり見られなかった宣伝活動をした。
2005年(平成17年)末にはKMPより小沢菜穂、早坂ひとみ、秋元なつみを起用して自らの代表シリーズ『顔は東京カラダは車中!』をリリース、更に夏目ナナを起用した『顔は日本カラダは車中!!』が2006年(平成18年)7月20日にリリースされた。
2006年(平成18年)9月に甲斐正明事務所を脱退。
主な代表作
[編集]- 『顔は新宿 カラダは車中!!』(ホットエンターテイメント)
- 『ゲットした素人娘が素人娘をレズナンパ』(ホットエンターテイメント)
- 『AVアイドルを舞台に上げてヤジとイジメで犯しまくる』(甲斐正明事務所)
- 『居酒屋で客にバレないように強制SEX』(甲斐正明事務所)
その他に『顔面コキ』『台車移動式FUCK』などの異質な作品群やシリーズ物として素人娘シリーズ、顔はシリーズ、女痴校生シリーズ、マネキンシリーズ、合コンシリーズ、バレずにシリーズなどのシリーズがあった。
執筆
[編集]書籍
[編集]- 口説きのマニュアル―超プロが教える 150のルール(2006年10月、フランス書院)[1]
主な雑誌連載
[編集]- 『PENT-JAPAN Special』(ぶんか社)
- 『Chuスペシャル』(ワニマガジン社)
- 『DVD人妻DELUX』(MCプレス社)
- 『海賊NO1』(竹書房)
- 『東京スポーツ新聞』自作紹介
- 『Quick Japan』(太田出版)
主な受賞歴
[編集]- 『AVフリーク』 2006年(平成18年):最優秀監督賞
- 『週刊プレイボーイ』 2005年(平成17年):AVアカデミー大賞監督賞
- 『週刊SPA!』 2005年(平成17年):H系イノベーション大賞企画大賞
- 『オレンジ通信』 2004年(平成16年):オレンジ通信監督賞
- 『ビデオボーイ』 2004年(平成16年):ビデオボーイ監督賞
- 『第4回SOD大賞』 2005年(平成17年):優秀新メーカー賞
脚注
[編集]- ^ “FNS 口説きのマニュアル―超プロが教える 150のルール”. 紀伊國屋書店ウェブストア. 2020年1月13日閲覧。