田所辰之助
田所辰之助(たどころ しんのすけ、1962年 - ) は、日本の建築史家。学位は、博士(工学)(東京大学)[1]。 一級建築士。 日本大学教授[2]。 デジタルハリウッド大学客員教授[3]。 所属学会・団体は日本建築学会、建築史学会のほかDOCOMOMO Japan理事として文化的・歴史的価値をもつモダニズム建築の記録・保存を担い、毎年行われる「日本におけるモダン・ムーブメントの建築」の選定に関わる。 主な研究テーマは近現代建築史・建築論。 20世紀初頭のドイツの近代建築が専門[4]。また日欧の近現代建築史について横断的に取り扱っている。 展覧会の企画などには「吉田鉄郎の近代-モダニズムと伝統の架け橋」展(文化庁近現代建築資料館、2019年11月~2020年2月)、「分離派建築会100年-建築は芸術か?」展(パナソニック汐留ミュージアム・京都国立近代美術館、2020年10月~2021年3月)の開催に協力。
東京都生まれ。1986年、日本大学理工学部建築学科卒業。 1988年、日本大学大学院理工学研究科博士前期課程修了。 1994年、日本大学大学院理工学研究科博士後期課程単位取得退学。 1988~1989年、ダニエル・リベスキンド主宰アーキテクチュア・インタームンディウムに参画。 1997年、東京大学から博士号授与。 1996年、日本大学短期大学部建設学科助手。2013年、同建築・生活デザイン学科教授。 2014年、日本大学理工学部建築学科教授。
共著・訳書に 『わかる建築学(1) 建築計画』 『建築モダニズム-近代生活の夢とかたち』(エクスナレッジ、2001年) 『建築家・吉田鉄郎の「日本の住宅」』(吉田鉄郎著、近江榮監修、鹿島出版会、2002年) 『クッションから都市計画まで ヘルマン・ムテジウスとドイツ工作連盟:ドイツ近代デザインの諸相』(池田祐子編、京都国立近代美術館、2002年)京都国立近代美術館、2002年) 『マトリクスで読む20世紀の空間デザイン』(彰国社、2003年) 『作家たちのモダニズム-建築・インテリアとその背景』(黒田智子編、学芸出版社、2003年) 『建築家・吉田鉄郎の「日本の庭園」』(吉田鉄郎著、近江榮監修、鹿島出版会、2005年) 『材料・生産の近代』(鈴木博之他編、東京大学出版会、2005年) 『20世紀的空間設計』(戸春生他訳、中国建築工並出版社、2007年) 『近代工芸運動とデザイン史』(藤田治彦編、思文閣出版、2008年) 『世界の建築・街並みガイド-4 ドイツ/スイス/オランダ/ベルギー』(エクスナレッジ、2012年) 『ル・コルビュジエの住宅 3Dパース全集』((監訳)スティーヴン・パーク著、管しおり訳、エクスナレッジ、2013年) 『細訪千年古都之美』(梅應基訳、台湾東販股扮有限公司、2014年) 『日本美を訪ねる-関西4都市の旅』(エクスナレッジ、2014年) 『ビフォー ザ バウハウス 帝政期ドイツの建築と政治 1890-1920』(ジョン・V・マシュイカ著、池田祐子共訳、三元社、2015年) 『モダニスト再考[海外編]』(彰国社、2016年) 『ウィーン 西洋近代の都市と芸術』(池田祐子編、竹林書房、2016年) 『モダニスト再考[日本編]』(彰国社、2017年) 『日本のインテリアデザイン全史』(柏書房、2018年) 『世界でいちばん素敵な建築の教室』((監修)三才ブックス、2019年) 『吉田鉄郎の近代-モダニズムと伝統の架け橋』(文化庁国立近現代建築資料館、2019年) 『分離派建築会-日本のモダニズム建築誕生』(田路貴浩編、京都大学学術出版会、2020年) 『風景の人間学-自然と都市、そして記憶の表象』(仲間裕子・竹中悠美編、三元社、2020年) など。 『世界でいちばん素敵な建築の教室』(ロム・インターナショナル)『代表作でわかる世界の建築史入門』(世界文化社)では監修をつとめる。