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田原市ぐるりんバス

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田原市ぐるりんバスは、愛知県田原市で運行しているコミュニティバスである。

「田原中部市民館」バス停
「田原中部市民館」バス停(土台部分)
南海トラフ巨大地震による津波浸水が想定される地域(川沿いなど)のバス停では、土台部分等に海抜避難場所が表示されている

概要

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豊橋鉄道渥美線および豊鉄バス伊良湖本線伊良湖支線を補完するために[1]運営している。田原町時代に運行を開始し、赤羽根町渥美町合併後、旧2町の地域にも運行されている。田原市が事業主体で、民間事業者が運行主体である[2]

年末年始を含め毎日運行。ただし気象条件などにより、臨時運休する場合がある。

運行担当

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運賃

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路線によって運賃体系が異なる。

歴史

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ぐるりんバス

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  • 2001年7月 - 9月まで試行運行。豊橋鉄道に運行委託[5]
  • 2002年7月21日 - 運行開始。渥美交通に運行委託。西部線、童浦線、中央線、表浜線の4路線[6]
  • 2003年7月1日 - 運行委託事業者を豊鉄ミディバスに変更。大久保線、西浦循環線を新設し、6路線となる。
  • 2003年10月12日 - 赤羽根線を新設し、7路線となる[7][8]
  • 2004年
    • 運行委託事業者を豊鉄ミデイに変更。
    • 7月21日 - 表浜線から高松線を分割。8路線となる[9]
  • 2007年7月1日 - 中山線を新設。9路線となる[10][11]
  • 2009年4月1日 - 西浦循環線の運行を休止[12]
  • 2014年6月 - 「第2次田原市地域公共交通戦略計画」作成[13]。路線の再編が盛り込まれる。

田原市コミュニティバス

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  • 2015年10月1日 - 路線競合や運賃格差等の課題を解消するため大規模な再編が行われる[14][15]

田原市ぐるりんバス

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  • 2017年4月1日 - 市街地バス東線・西線をぐるりんバス市街地東線・西線へ、地域乗合タクシーをぐるりんミニバスへ改称し、一部運行内容を変更[16]
  • 2018年10月1日 - ぐるりんバス市街地東線・西線を統合し、一部運行内容を変更[17]
  • 2019年10月1日 - 運行内容を変更。ぐるりんバスサンテパルク線を新設し(野田線からの変更)、ぐるりんミニバス高松線・八王子線を廃止[18]
  • 2022年10月1日 - 一部運行内容を変更。ぐるりんバス中山線のルート変更およびバス停新設[19]

路線

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ぐるりんバス

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市街地線

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童浦線

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  • 渥美病院→田原駅→市役所前→図書館→シェルマよしご→波瀬→片西→片西南
  • 片西南→片西→波瀬→シェルマよしご→図書館→田原駅→市役所前→渥美病院
  • 片西南→シェルマよしご→図書館→田原駅→市役所前→渥美病院

サンテパルク線

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  • 渥美病院→田原駅→市役所前→図書館→田原中学校→白谷海浜公園→仁崎→野田小学校サンテパルク→芦集会所
  • 芦集会所→サンテパルク→野田小学校→仁崎→白谷海浜公園→田原中学校→図書館→市役所前→田原駅→渥美病院
  • 桜橋→仁崎→野田小学校→サンテパルク→芦集会所

ぐるりんミニバス

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表浜線

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  • 図書館→市役所前→田原駅→渥美病院→神戸小学校→大草保育園→高松東→ほうべの森入口→百々→谷熊→東部中学校→渥美病院→田原駅→市役所前→図書館
  • 図書館→市役所前→田原駅→渥美病院→東部中学校→谷熊→百々→ほうべの森入口→高松東→大草保育園→神戸小学校→渥美病院→田原駅→市役所前→図書館
  • 東ヶ谷→ほうべの森入口→高松東→大草保育園→神戸小学校→渥美病院→田原駅→市役所前→図書館

中山線

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※一部の便はライフランドを経由しない。

車両

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ラッピング車両「海バス」

ぐるりんバスの各路線は豊鉄ミディ所属の小型バス(日野ポンチョ日野レインボーHR)または中型バス(いすゞエルガミオ) で、ぐるりんミニバスの各路線は9人乗りワゴン車両で運行される。

このうち、ぐるりんバスで運行される中型バスは、ラッピング車両となっている。

  • 花バス(日野レインボーHR):田原市産ののデザインを施されている。
  • 海バス(日野ポンチョ)サーフィンのデザインを施されている。
いずれも2018年12月に導入。主に市街地線を運行[20]
  • 農業号(いすゞエルガミオ):田原市特産の畜産物ご当地キャラ「キャベゾウ」のデザインのデザインを施されている。
2021年11月に導入。主にサンテパルク線を運行[21]
2022年12月に導入。主に童浦線を運行[22]

注釈

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  1. ^ 田原市内に住民登録している70歳以上の高齢者が、2017年(平成29年)4月1日以降に警察へ運転免許証を自主返納した際に支給される[3]

出典

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  1. ^ 田原市内にある公共交通”. 田原市 (2017年3月29日). 2018年6月23日閲覧。
  2. ^ 田原市ぐるりんバスのご利用案内”. 田原市 (2019年10月1日). 2020年3月21日閲覧。
  3. ^ 田原市からのお知らせ【70歳以上の田原市民の方へ】 運転免許証の自主返納を支援します” (PDF). 田原市. 2018年6月23日閲覧。
  4. ^ 田原市ぐるりんバスでPayPayが利用できます”. 田原市 (2024年4月9日). 2024年4月24日閲覧。
  5. ^ 「街角ニュース 巡回バス実験運行」、中日新聞2001年6月30日付朝刊、東三河版、26面。
  6. ^ 「21日から本格運行 田原「ぐるりんバス」」、中日新聞2002年7月12日付朝刊 東三河版、25面。
  7. ^ 広報たはらNo.565(平成15年10月号)『お知らせ(生活) ぐるりんバスが赤羽根地区を走ります!』” (PDF). 田原市. p. 13 (2015年9月4日). 2018年6月23日閲覧。
  8. ^ 早川昌幸「ぐるりんバス赤羽根へ 田原市長 ルート延伸を発表」、中日新聞2003年9月30日付朝刊、東三河版、20面
  9. ^ 広報たはらNo.574(平成16年7月号)『ぐるりんバス 路線・ダイヤの変更』” (PDF). 田原市. p. 6 (2015年9月4日). 2018年6月23日閲覧。
  10. ^ 広報たはらNo.609(平成19年6月号)『市政の話題 渥美地区で「ぐるりんバス」運行開始【7月1日-】』” (PDF). 田原市. p. 3 (2015年9月4日). 2018年6月23日閲覧。
  11. ^ 岡田健三「田原の「ぐるりんバス」 新路線きょう誕生 保美-中山」、中日新聞2007年7月1日付朝刊、三河総合版、23面
  12. ^ 広報たはらNo.638(平成21年3月15日号)『おしらせ(生活) ぐるりんバス西浦循環線を休止します』” (PDF). 田原市. p. 11 (2015年9月4日). 2018年6月23日閲覧。
  13. ^ 第2次田原市地域公共交通戦略計画 平成26年6月/平成27年3月一部改訂” (PDF). 田原市(田原市地域公共交通会議) (2015年3月). 2018年6月23日閲覧。
  14. ^ 田原市コミュニティバス(コミュニティ乗合交通)の再編”. 田原市. 2018年6月20日閲覧。
  15. ^ 角野峻也「田原「ぐるりんバス」あす再編 バス停は増、一部値上げ」、中日新聞2015年9月30日付朝刊、東三河版、20面。
  16. ^ 田原市ぐるりんバスの路線・ダイヤが変わります!!”. 田原市. 2018年6月20日閲覧。
  17. ^ 広報たはらNo.836(平成30年9月号)『たはらトピックス 10月1日(月)からぐるりんバスの運行内容が変わります!』” (PDF). 田原市. p. 7 (2018年9月4日). 2020年3月18日閲覧。
  18. ^ 広報たはらNo.848(令和元年9月号)『たはらトピックス 10月1日(火曜)からぐるりんバスの運行内容が変わります!』” (PDF). 田原市. p. 5 (2019年9月6日). 2020年3月18日閲覧。
  19. ^ 10月1日から「田原市ぐるりんバス中山線」の路線・ダイヤが変わります!!”. 田原市 (2022年9月15日). 2022年11月24日閲覧。
  20. ^ 第48回田原市地域公共交通会議(平成31年3月20日) 資料1・田原市ぐるりんバス新車両について” (PDF). 田原市 (2020年3月13日). 2020年3月21日閲覧。
  21. ^ あすから運行開始 田原市のコミュニティバス「農業号」/新車両お披露目/オリジナルペーパークラフトも配信”. 東日新聞 (2021年11月3日). 2021年11月6日閲覧。
  22. ^ 加藤荘一郎「田原・ぐるりんバス新車両 「臨海号」導入 風車やキャベゾウイラストあしらう」、中日新聞2022年12月10日付朝刊、東三河版、15面。

関連項目

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外部リンク

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