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産報クラシックゴルフトーナメント

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

産報クラシックゴルフトーナメントは、1972年から1978年まで千葉県アサヒカントリークラブにて行われたゴルフトーナメントの一つである。

概要

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第1回は安田春雄島田幸作を抑えて優勝し[1][2][3]1973年からは日本プロゴルフ協会公認競技となる[4]。安田は同大会のほか、同年の静岡オープン[1][5]1974年の東京チャリティークラシックと新規大会を3勝し「安田は"初物"に強い」と言われた[6]

1973年には鷹巣南雄グラハム・マーシュオーストラリア)、河野高明デーブ・ヒルアメリカ)、安田を抑えて初制覇[7][8][9]

1974年には青木功に2位の尾崎将司に3ストロークの差を付け、通算12アンダーで優勝[10][11]

1975年は2日目に通算12アンダーで草壁政治[12]、3日目には新井規矩雄[13]と首位が変わる中、最終的にはビル・ダンク(オーストラリア)がロン・ヒンクル(アメリカ)を抑えて優勝[14]

1976年には尾崎将が呂良煥中華民国)に逆転優勝し[15]、同年4勝目を挙げる[16]

1977年には横島由一が2日目2番で1ホール16を叩いて「大叩き記録」を作ったが[17]、大会は内田繁中村通を抑えて優勝[18]。20年目にしてツアー初優勝を飾り[19]、ツアー制50人目の優勝者となった[20]。 

1978年には上原宏一が通算14アンダーでツアー初優勝を果たし[21]、恩師の杉本英世から祝福された[22]

主な優勝者

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  • 1972年 - 安田春雄
  • 1973年 - 鷹巣南雄
  • 1974年 - 青木功
  • 1975年 - ビル・ダンク(オーストラリア
  • 1976年 - 尾崎将司
  • 1977年 - 内田繁
  • 1978年 - 上原宏一

脚注

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  1. ^ a b 男子トーナメント年度別一覧表(1926年〜1972年) | 日本プロゴルフ殿堂
  2. ^ “$US20,000 golf first prize to Grier Jones”. The Canberra Times (Australian Capital Territory, Australia) 47 (13238): p. 26. (1972年9月26日). http://nla.gov.au/nla.news-article102005864 2021年1月21日閲覧。 
  3. ^ 安田春雄(マルマン) 男子プロゴルファー “産報クラシックゴルフ・トーナメント” 最終日 優勝
  4. ^ 安田春雄さんのご紹介/ホームメイト
  5. ^ 【ゴルフ初物語】Vol.73 男子開幕戦といえば、かつては強い海風が名物の「静岡オープン」だった
  6. ^ 安田春雄「俺に訊け!ゴルフ迷路からの脱出術」シティブックス、B0719F36Q3、2017年5月13日
  7. ^ “Takasu wins Sanpo by 3 strokes”. The Straits Times (Singapore): p. 22. (1973年9月17日). https://eresources.nlb.gov.sg/newspapers/Digitised/Article/straitstimes19730917-1.2.99 2021年1月20日閲覧。 
  8. ^ 歴代プロ | 鹿野山ゴルフ倶楽部 公式サイト
  9. ^ 鷹巣南雄(鹿野山) 男子プロゴルファー 産報クラシックゴルフ 最終日 優勝
  10. ^ 1974年9月15日 青木功と尾崎将司 産報クラシック・ゴルフ
  11. ^ McCormack, Mark (1975). The World of Professional Golf 1975. Collins. pp. 255, 438–439. ISBN 0002119552 
  12. ^ 1975年9月12日 首位に立った草壁政治 産報クラシックゴルフ
  13. ^ 1975年9月13日 首位に立った新井規矩雄 産報クラシックゴルフ
  14. ^ McCormack, Mark (1976). The World of Professional Golf 1976. Collins. pp. 295, 493. ISBN 000211996X 
  15. ^ “Ozaki's title as Lu falters”. The Straits Times (Singapore): p. 26. (1976年9月21日). https://eresources.nlb.gov.sg/newspapers/Digitised/Page/straitstimes19760921-1.1.26 2021年1月20日閲覧。 
  16. ^ 尾崎将司(日東興業) 男子プロゴルファー 産報クラシックゴルフ 最終日(著作権・スポニチ)
  17. ^ 第55回日本プロゴルフ選手権(1987年)
  18. ^ “Uchida's title”. New Nation (Singapore): p. 15. (1977年9月19日). https://eresources.nlb.gov.sg/newspapers/Digitised/Article/newnation19770919-1.2.74 2021年1月20日閲覧。 
  19. ^ 山下和宏が今週も上位で週末へ 過去の“最遅”初勝利はだれ?
  20. ^ 第1号は青木功 ツアー制400人目の初優勝者は誰になる?【国内男子】GDOニュース
  21. ^ McCormack, Mark H. (1979). Dunhill Golf Yearbook 1979. Springwood Books. ISBN 0905947290. https://archive.org/details/dunhillgolfyearb0000unse/ 
  22. ^ 1978年9月17日 祝福される上原宏一 産報クラシックゴルフ