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瓷器

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瓷器(しき/じき)とは奈良平安時代史料にみられる、釉薬をかけた陶器(施釉陶器)を表す語。考古資料にいう「緑釉陶器」と「灰釉陶器」がこれにあたると考えられている。

白瓷灰釉陶器)大壺 平安時代 9世紀 東京国立博物館
青瓷緑釉陶器)手付瓶 平安時代 10世紀 東京国立博物館

概要

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瓷器は、『和名類聚抄』器皿部・瓦器の条で「之乃宇豆波毛乃(しのうつわもの)」と読ませており、唐代の『一切経音義』では、釉薬をかけた陶器であると解説されている[1]。平安時代の史料には「青瓷(あおし)」と「白瓷(しらし)」の2語が見られるほか、『日本後紀』巻24の弘仁6年(815年)正月5日の条に、尾張愛知県)の陶工3名に瓷器の作陶技術を伝習したという記事がみられる。

同時代の考古資料として、愛知県猿投窯などで焼かれた国産施釉陶器の「緑釉陶器」と「灰釉陶器」が存在することから、青瓷は緑釉陶器を、白瓷は灰釉陶器を示し、両者を総称して「瓷器」と呼んでいたとみられる。静岡県浜松市伊場遺跡からは「志器」と墨書された10世紀代の灰釉陶器が出土している[2]

ただし、白瓷を灰釉陶器だけでなく白灰色の無釉陶器をも含めた呼称とし、青瓷を緑釉陶器を含む鉛釉陶器全般の呼称と見る意見もある[3]

脚注

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参考文献

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関連項目

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