環礁―ミクロネシヤ巡島記抄―
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環礁 ―ミクロネシヤ巡島記抄― | |
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作者 | 中島敦 |
国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
ジャンル | 短編、随想作品 |
発表形態 | 作品集収録 |
初出情報 | |
初出 | 下記の「収録」本 |
刊本情報 | |
収録 | 第二創作集『南島譚』 |
出版元 | 今日の問題社 |
出版年月日 | 1942年11月15日 |
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『環礁-ミクロネシヤ巡島記抄-』(かんしょう-ミクロネシヤじゅんとうきしょう-)は、中島敦の短篇作品群(「寂しい島」「夾竹桃の家の女」「ナポレオン」「真昼」「マリヤン」「風物抄」の6篇)。
副題なしで『環礁』とだけ記されることもある。中島の南洋物の一種。
作者の中島敦は公学校用の教科書編纂のために1941年(昭和16年)6月から1942年(昭和17年)3月まで、南洋庁の官吏(内務部地方課の国語編集書記)としてパラオのコロール町(コロール島のコロール)に赴任しており、その間に南洋群島各地の学校を視察するかたわら、1942年(昭和17年)1月中旬からは2週間ほど土方久功らとパラオ本島を一周し、様々な風物や自然を随想しながら記録している[1][2]。
本作には南洋特有の珍しい文化や風物だけではなく、島民と内地人との人間関係や、日本の統治下で暮らす島民の様子、そして当時の日本人の南洋観など、日本統治時代の南洋ならではの題材も取り上げられている。
作品リスト
[編集]おもな収録書籍
[編集]- 第二創作集『南島譚』〈新鋭文学選集2〉(今日の問題社、1942年11月)
- 『山月記・李陵 他九篇』(岩波文庫、1994年7月)
- 『斗南先生・南島譚』(講談社文芸文庫、1997年3月)
- 『南洋通信』(中公文庫、2001年9月)
- 解説:佐々木譲
- 収録作品:「通信I」「南島譚」「通信II」「環礁―ミクロネシヤ巡島記抄―」
- 『中島敦全集2』(ちくま文庫、1993年3月)
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 中島敦『中島敦全集2』ちくま文庫、1993年3月。ISBN 978-4480027528。
- 中島敦『山月記・李陵 他九篇』岩波文庫、1994年7月。ISBN 978-4003114513。
- 中島敦『斗南先生・南島譚』講談社文芸文庫、1997年3月。ISBN 978-4061975606。
- 閻瑜「中島敦の南洋物にみられるその時代意識:「マリヤン」を中心に」『大妻国文』第(45)号、大妻女子大学、139-156頁、2014年3月。 NAID 110009751981。
- 閻瑜「中島敦の南洋物の創作意識について : 「夾竹桃の家の女」を中心に」『大妻国文』第(46)号、大妻女子大学、83-95頁、2015年3月。 NAID 110009911487。
- 洪瑟君「中島敦「マリヤン」論――島民に投影された作家の自己イメージ」『国文学攷』第(203)号、広島大学国語国文学会、1-15頁、2009年9月。 NAID 120001609424。