理財商品
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理財商品(りざいしょうひん)とは、主に中華人民共和国において取引される高利回りの資産運用(投資信託)商品[1]。バブル景気時代の日本で流行した「財テク商品」に相当する[2]。
概要
[編集]銀行で販売される小口で短期の投資信託のような集団投資スキームの商品(銀行理財商品)を指すことが多い。[3]本来、元本保証の無い商品であるが、損失補填がなされることが多く、モラル・ハザードが発生している事や[4]、地方融資平台を通して地方政府による不動産開発等に投資され、バブル経済を引き起こしている点が指摘されていた。その後、規制が強化され、2023年現在では元本保証商品はほぼなくなる一方、理財商品の指す商品も多様化している[5]。
規模
[編集]中国の理財商品の規模は、2013年の段階で既に約13兆元であった。中国政府は、デフォルトするリスクを抑えるべく規制に乗り出していたが、[6]取引は年々拡大を続けており、2016年末の段階で約29兆1,000億元(約481兆7,000億円)に達していると見込まれている[7]。
脚注
[編集]- ^ 理財とは現代中国語で「資産運用」を意味する。
- ^ 中国 謎の「第三者の投資家」無価値の理財商品買う理由 AERA dot. (アエラドット)
- ^ 中国の銀行理財商品に対する規制強化・改革の動き 季刊中国資本市場研究2013年夏号
- ^ 中国:理財・信託商品は元本割れがない!? 損失補てんによる重大なモラルハザードの発生 大和総研 リサーチレポート
- ^ コラム 神宮健のFocus on 中国金融経済 中国の理財商品の種類と投資家のリスク許容度について - 野村総合研究所
- ^ 中国当局、規制強化急ぐ 理財商品130兆円 日本経済新聞 2013年6月30日
- ^ 中国銀監会、「影の銀行」を取り締まる方針-新主席が会見で表明 Bloomberg News(2017年3月2日)2017年3月2日閲覧