狛坂磨崖仏
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座標: 北緯34度57分32秒 東経136度00分39秒 / 北緯34.95889度 東経136.01083度
狛坂磨崖仏(こまさかまがいぶつ)は、滋賀県栗東市荒張地先にある石仏である。1944年6月26日、国史跡に指定された。
磨崖仏は花崗岩に彫られており、その花崗岩の高さ6.3m、幅4.5m、厚さ0.7-0.8m(右側)。土の斜面に立てかけたように岩がある。中央の如来像の高さは2.2mで、左右の菩薩像は高さ2.4m程度[1]。
制作時期は不明で、複数の説がある。8世紀後半(奈良時代)に新羅系渡来人が彫ったとの定説、7世紀末から8世紀初め(白鳳期)の説[1]、平安から鎌倉時代の説[2]などがあり、文化庁ホームページの解説では藤原時代(平安時代中期・後期)末期とされている[3]。
作風は7世紀後半以降の統一新羅の磨崖仏と共通するものがある[2]。
解説
[編集]文化庁はこの石仏について、次のように解説している[3]。
舊狛坂寺の南境なる小丘の側面にあり稍傾斜して立てる高さ約二十一尺、幅約十五尺の花崗岩の北面に彌陀三尊竝化佛を半肉彫に刻せるものにして下部に格狹間を有する臺座あり中央に高さ約九尺の阿彌陀如來坐像あり左右に約7尺7寸の脇付菩薩立像を配し三尊佛其他の佛像を刻せり、彫法優麗にして藤原時代末期の作と認めらる。尚下方の東側に附屬して小形の三尊佛を刻せるものあり近畿地方に於ける磨崖佛として著名のものなり。 — 文化庁
脚注
[編集]- ^ a b 木下修臣 (2014年8月29日). “東アジアのうねり刻む 狛坂磨崖仏(時の回廊)”. 日本経済新聞
- ^ a b 国指定史跡ガイド. “狛坂磨崖仏とは”. コトバンク. 2022年1月23日閲覧。
- ^ a b 国指定文化財等データベース(文化庁)