片岡美智
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片岡 美智(かたおか みち、1907年1月6日 - 2012年10月30日[1])は、日本のフランス文学者。京都外国語大学名誉教授。
経歴
[編集]福井県生まれ。法政大学仏文科卒、1939年 - 1952年フランスに留学、1950年日本女性として初めてフランスで文学博士号取得、1955年南山大学教授、のち京都外国語大学教授を務め、定年後名誉教授。夫は片岡がその著作を邦訳しているロジェ・ヴァン・エック。2010年から日本最高齢の文学研究者であったが、2012年10月30日満105歳にて死去[1]。
谷崎潤一郎の『細雪』の仏訳者に決まったこともあったが、実現しなかった(『中央公論社の80年』)。
著書
[編集]- 人間 この複雑なもの 文藝春秋新社 1955
- 私もまた? 悩める妻へ 大日本雄弁会講談社 1956 (ミリオン・ブックス)
- スタンダールの人間像 白水社 1957
- シモーヌ・ヴェイユ 真理への献身 講談社 1972
翻訳
[編集]- 自作を語る アンドレ・ジッド 目黒書店 1950
- ロマン・ロラン ゲーテとベートーヴェン みすず書房「全集 64」 1952。のち新版
- わが生活と詩 ジャン・コクトー ダヴィッド社「ダヴィッド選書」 1954。聞き手アンドレ・フレニヨー
- 青い目の日本のぞ記 ロジェ・ヴァン・エック 朝日新聞社 1955
- 背徳者 アンドレ・ジッド 主婦の友社「ノーベル賞文学全集 10」1971
脚注
[編集]- ^ a b “京都外国語大学 学園通信 ロゴス Vol.46”. 学校法人 京都外国語大学. p. 12 (2012年11月). 2021年12月9日閲覧。