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爺亨温泉

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
爺亨温泉
各種表記
繁体字 爺亨溫泉
簡体字 爷亨温泉
拼音 yéhēng Wēnquán
注音符号 ㄧㄝˊ ㄏㄥ ㄨㄣ ㄑㄩㄢˊ
発音: イェハン ウェンチュエン
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爺亨温泉(yéhēng wēnquán やきょうおんせん)は台湾桃園市復興区三光里にある温泉。源泉は標高260メートルの大漢渓渓谷内にある。[1]

泉質

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水質は透明で浴用・飲用が可能。湯温は55~65℃。pH8.1。炭酸水素イオン約936ppm、ナトリウムイオン約362ppm。中性の炭酸水素塩泉[2]

歴史

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爺亨温泉は日本統治時代に復興区で発見された主要な温泉5つのうちの一つで、かつては古温泉・軍官温泉と呼ばれた。[3]

1997年に再発見された。

温泉の現状

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巴陵ダム(zh:巴陵壩)と栄華ダムzh:榮華壩)の建設により爺亨温泉の源泉部は砂利に埋没してしまった。2007年の巴陵ダム決壊により川底の砂利は減少したものの、2011年現在で依然源泉は見つかっていない。[1] このため現在は周辺の業者が井戸を掘って温泉を供給している。[2]

参考文献

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  • 鈴木浩大『湯けむり台湾紀行』まどか出版、2007年5月。ISBN 978-4-94-423535-3 
  • 宋聖榮劉佳玖『台湾地理百科23 台湾的温泉』遠足文化、2007年5月。ISBN 978-9-57-280317-2 

脚注

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  1. ^ a b 「台湾温泉露頭資源網」 台湾経済部中央地質調査所
  2. ^ a b 宋聖榮 2007, p. 132.
  3. ^ 鈴木浩大 2007, p. 64.